トゥルシーの意外な効能

先日、トゥルシー(ホーリーバジル)の苗を手に入れました。去年、種取に失敗したので。クリシュナトゥルシーが欲しかったのですが、今年は残念ながらなくて、代わりに「カプーアトゥルシー」ならあるとお店の人に言われて買ったのがこちら。

「カプーアトゥルシー」って初めて聞く妙な名前…と思って調べてみたら、「Kapoor tulsi」のことでした。「Kapoor」を英語読みしてしまうと「カプーア」なのですが、発音は正しくは「カプールトゥルシー」です。

トゥルシーは万能ハーブと言われています。抗ストレス力を高めてくれるアダプトゲンハーブでもあります。

シニアハーバルセラピストの資格を取ったときの卒論のテーマがトゥルシーだったのでその時にいろいろ調べたのですが、「比類なきもの」を意味するその名の通り、実にさまざまな効能があるんです。

現代科学の新しい知見では、抗ストレス作用(アダプトゲン作用)、抗結核菌作用、水銀毒の中和、オゾンの放出(空気の清浄化)、鎮痛作用、胃潰瘍の改善、虫歯や歯周病の予防効果、骨の治癒促進、喫煙による酸化ストレスの緩和、抗インフルエンザ作用、肺・肝臓の保護、抗糖尿病、抗菌作用、糖尿病合併症の予防、抗アテローム硬化作用、中性脂肪・脂質・コレステロールの低下、抗がん作用、抗遺伝毒性作用、白内障予防、抗酸化作用、放射能防御作用などなど。

中でも意外だったのが、血糖調節作用でした。トゥルシーにそんな作用があるなんて、聞いたことがなかったので。トゥルシーの血糖調節作用については、アミノ酸であるリシンのε-アミンに結合して終末糖化産物(AGE)の形成を阻害する作用やαグルコシダーゼ阻害作用が精油成分のオイゲノールにあるという説があります。

オイゲノールって、クローブなどにも含まれていますが、クローブに血糖調節作用があるなんて話も聞いたことがありません。比較的新しい知見でまだ研究が進んでいないのかもしれませんが(論文はこちら)。    

インドにはギムネマやサラシアなど、糖質の消化吸収抑制作用をもつ植物はほかにもたくさんあるので、あまり注目されないのでしょうかね。確かに、よくよく考えると、インドの植物にはその手の作用がある植物がたくさんありますが、実際、私がインドにいたときには、周りに糖尿病を患っている人が結構いました。まあ、砂糖たっぷりのチャイを1日に何杯を飲んでいることを考えると無理もないような。よくよく考えると、暑い国ってスイーツがやたらと甘いけれど、そういう国では血糖調節に役立つような植物が育つように上手くできているんですかね。    

ところで、ヒンドゥー教ではトゥルシーは女神であるラクシュミーやシーターの化身と考えられていて、宗教儀式には欠かせません。面白いのが、Tulsi Vivahというお祭りがあって、トゥルシーの苗をラクシュミーやシーターに見立ててヴィシュヌ神やクリシュナ神の像との結婚式を行うんです。You Tubeに動画があるので、おヒマな方はこちらを。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です