オーソモレキュラー, からだ, 発達障害

発達障害という言葉は最近ではめずらしくなくなったのかもしれません。実は私もその一人で、もう15年ほど前にアスペルガー症候群と診断されています。

アスペルガー症候群は今では「自閉スペクトラム症」と呼ばれていますが、私の診断のきっかけは、新聞でアスペルガー症候群の当事者についての記事を読んだことでした。自ら確信して、診断を受けに行ったんです。知能検査、MRI、脳波検査の結果、「診断に全然迷いませんでした」と言われるほど、典型的な特徴がみられたそうです(詳しい診断経緯に興味のある方はこちらを)。

でも、診断当時も現在も、仕事をしていて、社会に適応できていないわけではないし(「過剰適応」と言われました)、薬物療法が必要となるような精神的な問題を抱えているわけでもないので、医師によっては診断は下されないでしょう。実際、この話を周囲にしても「え~、そんなふうには見えない」と言われるのが通常ですが、実のところ、発達障害者の実物(?)を見たことのある人はほとんどいないと思います(笑)。だいたい、見た目からはわからないものですし、みんな、イメージで言っているだけなのです。

私の場合、知能検査で、ある項目だけ有意差があるほど点が低かったのですが、そうした能力の凸凹の大きさは発達障害特有のものです。「え~、能力のばらつきなんて誰でもあるじゃない」と言う人がいますが、発達障害がない場合は、だいたいどの項目も平均的だそうです。もちろん、発達障害がある場合、どこに凸凹があるかは人によってまったく異なるので、困っていることは発達障害者ならみんな同じ、というわけではありません。

でも、おそらく発達障害当事者が共通して困っているのが「体力のなさ」です。私も若い頃からいろんな健康法を試してきました。そして、4年ほど前に発達障害と栄養の関連性を知って試してから、「どうしてこんなこと、今までの人生で誰も教えてくれなかったの?」というほど元気になったのです。40代後半にして、今人生でいちばん体力があります。

最近出版された『発達障害は食事でよくなる』という本を読んだところ、発達障害者には共通するトラブルがあると書かれていました。低血糖症や腸の炎症などです。私も実際、低血糖症がありますし、腸の問題もあります。なので、血糖値が急激に上がらないような食べ方をする必要がありますし、できるだけ腸の状態を悪化させるグルテンやカゼインを避けるため、大好きだったパン(酵母から起こして作ってたんだけれど)などの小麦製品や乳製品も避けています。

その他に、この本で興味深いのが、自閉スペクトラム症やADHDなどの発達障害の診断名ではなく、各症状と特定の栄養素の不足を結び付けているところです。 今の状態を評価するための「発達障害の特性別栄養チャート」というものがあって、これは、①睡眠、②衝動性・キレる、③不安・ネガティブ、④不注意、⑤こだわり・過敏さ、⑥便通トラブル、⑦チック、⑧運動神経、⑨多動、⑩人間関係・コミュニケーションを0~5点で評価するものです。   たとえば、
「①睡眠、②衝動性・キレる」が高いと「低血糖症タイプ」

「③不安・ネガティブ、④不注意、⑤こだわり・過敏さ」が高いと
「ビタミンB群不足タイプ」

「⑥便通トラブル」が高いと「消化管不良タイプ」

「⑦チック」が高いと「ナイアシン不足タイプ」

「⑧運動神経、⑨多動」が高いと「鉄不足タイプ」

「⑨多動、⑩人間関係・コミュニケーション」が高いと「DHA不足タイプ」  

そう考えると、最近よく問題にされる、過剰診断などは実はそれほど問題ではなくて(問題なのは診断をつけた後にフォローがないこと)、発達障害的な問題があるのであれば、栄養素の過不足を疑った方がいいということなんじゃないでしょうか。

実際に発達障害であろうがなかろうが、敏感すぎるHSPであろうが、はたまた、生きづらい新人類であろうが、上記のような症状があって困っているのなら、栄養素の過不足に気をつけるのが最優先かと思います。特に、糖質の過剰摂取はインスリンが過剰分泌されて低血糖につながるので要注意ですよ。スピリチュアルに頼るのは、その後が正解かと。

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発達障害当事者向けのブログはこちら

オーソモレキュラー, からだ

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先日、テレビをつけたら某番組でマグネシウムの重要性を取り上げていました。

番組の実験では、スタッフが3時間無言でひたすら計算問題に取り組み続けたところ、尿中のマグネシウム排泄量が増えていました。つまり、ストレスによってマグネシウムが失われたのですね。

マグネシウムの大切さってあまり言われることがありませんが、実は生体内の300種類以上の酵素反応の補助因子として作用し、ほとんどの酵素の活性化に関与しています。エネルギー代謝、核酸・タンパク質代謝、神経興奮、血圧コントロール、ホルモン分泌など、さまざまな生理機能に必要とされます。

カルシウム不足を気にする人は多いですが、最近はマグネシウム不足の方が深刻だそうです。カルシウムとマグネシウムはバランスが大切なのですが、以前は2:1が理想的と言われていたのが、今では1:1だそうです。ストレスなどで失われやすいためでしょうかね。

乳製品は避けた方がいいですが、その理由のひとつはカルシウムとマグネシウムのバランスが11:1とカルシウムに偏りすぎているからです。女性は骨粗鬆症予防に、カルシウム補給のために意識的に牛乳をたくさん飲むようにしている人もいるかもしれませんが、かえってカル・マグのバランスが悪くなるので逆効果です。

骨の形成にはカルシウムは確かに必要ですが、カルシウムだけではダメで、骨質の改善にはマグネシウムが必須だからです。

マグネシウムは大豆製品や海藻類、アーモンドなどで摂取でき、いろんな食品から摂取できるのですが、実際には失われることが多いので不足しがちです。コーヒーやアルコールの飲みすぎでも不足します。また、胃腸が弱いと吸収率が低下します。そういう場合は、マグネシウムの入浴剤やローションなどを使って皮膚から吸収させる手もあります。

あとは、マグネシウムを手軽に摂るには「にがり」がいいそうです。

海の精 濃厚にがり液 海の調べ 50ml

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この商品の添付文書には3~4滴でいいと書いてあったけれど、私は以前にミネラル毛髪検査を受けたらマグネシウム値がかなり低かったので毎食、汁物に3~4滴入れています。

マグネシウムはめったに過剰摂取になることはないようだし、なったとしても下痢を起こすだけなので(酸化マグネシウムは緩下剤として使われます)、多めに摂っています。

夏は特に、汗でもたくさん失われるし。

「にがり」は手頃なのでおススメですよ。

オーソモレキュラー, タロット, ホリスティック, 占星術

最近、立て続けにイベントでタロットリーディングを行う機会がありました。イベントなので、タロット目当てに来たわけではなく、通りすがりでなんとなく気になって寄ってみたというお客さんがほとんどです。

なので、何か具体的な悩みがあるわけではないので、全体運を見て出たカードに基づいて話を進めていくわけですが、ちょっと気になったのが、現状に対するうっすらとした不満や将来への漠然とした不安を抱きながら、特にこれといってやりたいこともなく、趣味もないという人が結構いることでした。好き嫌いを訊いても、パッと答えが出てこないのです。

確かに、今の時代は、自分から好きになれるものを探さなくても困ることはありません。お膳立てされたレールに乗れば生きて行けるし、読む本だって、自動的に機械が薦めてきてくれるんですから。

だから感度が鈍っちゃうんでしょうかね。自分が何を求めているのかもわからなくなってしまう。中には、これをすればすべて上手くいきますよというご神託のようなものを求めているのかな、という人もいます。

もちろん、数秘術や占星術を使えばその人のもっている素質は見えてきますし、それを参考にするのもいいと思います。ひとつのきっかけになることもあるでしょう。でも、結局は自分の人生は自分で決めるもの。日頃からいろんなことに目を向けて、自分が惹かれるもの、自分にしっくりくるものを探すのも大切です。

もうひとつ気になったのは、そういう人はちょっと見た目も元気がなさそうで、栄養状態、大丈夫かな?とも思ってしまいます。だいだいが猫背気味。時間があれば、普段どんなものを食べているのか聞きたかったくらいです。栄養不足だったり慢性疲労の状態だったりすれば、生きているだけでしんどくて、何かをやりたいなんて思えないですよね。問題は、実は運の悪さでもなんでもなく、単なる栄養不良だということも少なくないんですよ。

自分でハートに火をつける。でもその前に、ちゃんと火を起こせる身体をつくっておきましょう。

オーソモレキュラー, からだ

ちょっと前に『ラジエーション・ハウス』という医療ドラマをやっていましたが、その中で子どもが「くる病」と診断されるという話がありました。

くる病はビタミンD不足によって骨が柔らかくなる病気で、変形して歩きづらくなったりします。食糧事情の悪い昔はよくあったそうで、そのためか、私が子どもの頃は、子どもは肝油ドロップを食べさせられていました(美味しいのよね、あれ)。ところが、最近になって、くる病が乳幼児に増えているそうなのです。過剰な紫外線対策などがその原因で、ドラマでもそういった設定でした。

ビタミンD不足はアレルギーとも関連すると言われていますが、分子栄養学の講座で、完全母乳で育てている子どもには乳児湿疹が多く、1日1回でいいから粉ミルクを飲ませるとよくなるという話を聞きました。母乳自体にビタミンDが少ないのですね。

ほかにも、脚気は江戸時代に白米が普及して急速に増えた病気で、「江戸患い」と言われていました。ビタミンB1が不足することで起こりますが、これも最近若い人の間で増えているそうです。かつては、純粋にビタミンB1の不足から起こっていましたが、最近は、糖質摂取が過剰になったために、糖質の代謝に必要とされるビタミンB1の量が追い付かずに、結果的に不足してしまっているようです。

こんなふうに、飽食の時代と言われている今でも、実は新型栄養失調が増えていると言われています。丈夫な赤ちゃんを産むためには母体が健康でなくてはなりませんし、家族の健康を守るためには、ちゃんとした栄養の知識を身につけることが必要です。そして何よりも、大切な家族のためにがんばっているお母さんたち自身が疲れていては始まりません。家族の世話でいっぱいいっぱいで、自分ひとりのときにはおにぎりや麺だけで簡単に済ませていませんか?野菜さえ食べていればヘルシー!と思っていませんか?

栄養って大事なんですよ。

マンガ仕立てのわかりやすい本も出ていますから、ぜひ一度、読んでみてくださいね。

まんがでわかる 子育て・仕事・人間関係 ツライときは食事を変えよう ― はじめてのオーソモレキ… 1,296円 Amazon

オーソモレキュラー, からだ

女性はだんだん年齢が上がると、骨粗鬆症が気になってくると思います。予防に牛乳をたくさん飲んでいる人もいるんじゃないでしょうか。

「骨を丈夫にする=カルシウム」と考えがちですが、実は骨を強くするのに必要なのはカルシウムだけではありません。牛乳をたくさん飲んだり、カルシウムのサプリメントを摂ったりすれば骨が丈夫になるかというと、実際はそうではないようです。

カルシウムの吸収には、ビタミンD、ビタミンK、そしてマグネシウムも必要です。

日焼け対策をがっちりしている人はビタミンD不足になりがちです。魚介類をたっぷり食べましょう。干しシイタケやキクラゲもいいようですが、機械乾燥させたものにはあまり含まれていないようです。ビタミンKは納豆などに多く含まれます。

意外と足りていないのはマグネシウムです。カルシウムとマグネシウムは「ブラザーイオン」とも呼ばれ、セットで働きます。従来は2:1がいいとされてきましたが、最近は1:1が理想的とも言われています。マグネシウムは食生活の乱れやストレスから失われがちだからです。マグネシウムが不足すると、細胞内外のカルシウムの濃度バランスが上手く取れず、筋肉のけいれんが起こります。足がよくつる、という人はマグネシウムが不足しているかもしれません。

実は牛乳は、このカルシウムとマグネシウムのバランスが悪く、11:1だそうです。なので、牛乳をたくさん飲んでいるだけでは、マグネシウムが不足してしまうのですね。マグネシウムは大豆や海藻類やアーモンドに含まれていますが、胃酸の出が悪いとあまり吸収されないそうです。そんなときには、皮膚から吸収させるという手もあります。iherbでマグネシウムの入浴剤をはじめ、マグネシウムオイルローションも手に入ります(紹介コードがほしい方はBBF422をどうぞ使ってください)。

マグネシウムはコーヒーやアルコールをたくさん飲むと不足しやすいので要注意。また、食品添加物として使われているリンはカルシウムを排泄させてしまうので、気を付けましょう。

そして、コラーゲンも必要です。え?コラーゲンってお肌に必要なんじゃないの?と思うかもしれませんが、骨にも必要なんです。コラーゲンの生成にはタンパク質と鉄とビタミンCが必要です。

こんなふうに、骨を丈夫にするのに必要なのは、カルシウムだけじゃないんですよね。結局は、栄養素のバランスが大切なのでした。

骨については、この本がおススメです。

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ビタミン不足やミネラル不足を心配する人は多いと思います。カルシウム不足を気にする人も多いですよね。でも、最近、意外と不足しがちな栄養素はマグネシウムなのだそうです。

マグネシウムは調理の際に失われがちで、体内からも排泄されやすいので不足しやすいようです。ストレスの影響も受けやすいのだとか。

でも、エネルギー代謝に大きくかかわっているので、ミトコンドリアを活性化するにはマグネシウムは欠かせません。

吸収が難しいミネラルで、腸内環境が悪いと吸収されないようです。マグネシウムは皮膚から吸収させるという手もあるようです。マグネシウム入りの入浴剤も売っているので、それをお風呂に入れてみるのもひとつの方法ですよ。身体もあったまって、美肌効果も。

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マグネシウム不足についての詳細はこちらを。

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すっかり桜も満開。気分も春らしくなってきましたが、そんなにウキウキとしていられない人も多いんじゃないでしょうか。

そう、花粉症の季節なのですよね。

私は毎年、春先になると目がかゆくなったりくしゃみが出たりして、「ついに来たか~」と思うのですが、しばらくすると症状はなくなってしまうのです。ここ3年ほど、ビタミンDのサプリメントを摂取しているので、そのおかげかもしれないですね。

ビタミンDは、免疫反応を調節する制御性T細胞の働きを調整するそうです。アレルギーは免疫機能が過剰に働くことで起こるので、その調節を助けてくれるんですね。

花粉症の治療では、アレルゲンエキスを投与する減感作療法が最近よく行われているようですが、特定の花粉にしか効きません。スギ花粉であれば、ヒノキやブタクサのアレルギーには効かないわけです。

でも、ビタミンDであれば、種類を問わず、免疫反応を調整してくれます。アトピーや喘息などのほかのアレルギーもよくなることがあるそうです。

ビタミンDは骨の形成も促進します。カルシウムをしっかり摂っているのに骨粗鬆症になったという話を聞いたことがありますが、骨の形成にはカルシウムだけあってもダメで、ビタミンD3とビタミンK2も必要なんです。ビタミンDは日光を浴びることで体内で生成されるので、念入りに日焼け対策をしている人はビタミンD不足になりやすいと言えます。

昔に比べて子どものアレルギーが増えていますが、母体にビタミンDが少ないと、生まれてくる子もビタミンD不足になりやすくなります。最近は、母乳ではなく粉ミルクで育った子の方がビタミンDが多いこともあるようです。そういえば、私の世代は子どものころに肝油を食べて育ったんですが、最近はあんまり食べさせないんでしょうかね。

食品では魚類やキノコ類に含まれますが、干しシイタケなどは、機械乾燥させたものには含まれていないようです。日焼け対策をしっかりしているベジタリアンの人は不足する可能性が高いですよね。

ビタミンDのサプリメントは手頃な値段だし、小さくて飲みやすいのでおススメです。iherbでアメリカ製のサプリメントを買うと、のどにつっかえるくらいデカいものが多いのですが、ビタミンDは可愛らしい大きさ。花粉症対策には、少量から始めて、2000~4000IUくらい摂るといいようです。

体質そのものを変えるには、やはり腸内環境を改善させるなども必要です。詳しく知りたい方は、次の本をぜひ読んでみてくださいね。骨粗鬆症予防やアレルギー対策だけでない、ビタミンDの多くの可能性に驚かされますよ。

『サーファーに花粉症はいない ~現代病の一因は「ビタミンD」欠乏だった!~』
『花粉症は1週間で治る!

オーソモレキュラー, からだ

機能性低血糖症っていうものがあるのを聞いたことがあるでしょうか。

低血糖というと、一般的には糖尿病薬の効き過ぎでなるものと考えられていますが、血糖調節能力に問題があることから低血糖になる場合があります。それが機能性低血糖症と呼ばれるものです。

オーソモレキュラー(分子整合栄養医学)では、うつ病やパニック障害も低血糖が原因であることが多いと言われています。

実はこれ、発達障害とも関係があるらしいんです。『発達障害の治療の試み』という本には、「発達障害者は多くの場合に血糖調節能力に 異常があることを確認している」と書かれています。

私も自分が低血糖になりやすいということは昔から自覚していました。
お腹が空いてくると、手の震えがくるほどだったからです。それで、とにかく糖質を欠かさずに摂って、血糖が下がらないようにしないといけないと考えていました。一時期はブドウ糖の飴を持ち歩いていたほどです。

私は十数年前に発達障害の診断を受けているのですが、3年前に発達障害と低血糖の関連を知り、糖質制限が有効だという情報を得て試してみたところ、驚くほど情緒は安定し、頭のモヤも減って頭が働くようになりました。糖質制限だけではなく、栄養療法も実践し、3年経った結果、自分の身体・精神状態が大きく変わり(人生も)、糖質制限と栄養療法の効果を確信したのです。

さて、疑問に思う人がいるかと思います。
なんで低血糖なのに糖質を減らすの?ますます下がるじゃん?って。
私も最初、不思議に思いました。
でもこういうことだそうです。  

糖質を大量に摂ると、一気に血糖値が上がるので大量のインスリンが分泌され、その結果、短時間で血糖値が一気に下がって低血糖になるのだそうです。

低血糖になりやすい人ではインスリンの分泌が若干遅れ気味になるために血糖値がガーっと上がって、その大きく上昇した血糖値を下げるために、少し遅れて大量のインスリンが分泌されるという話もあります。  

これを反応性低血糖というのですが、こうして一気に血糖値が下がった後に、身体がアドレナリンなどの血糖を上昇させるホルモンを分泌してまた一気に血糖値が上昇し、それに対してまたインスリンが分泌されてまた血糖値が急降下するということがあります。これを乱高下型低血糖といいます。急にイライラしたかと思えば一気にやる気がなくなったりして、気分も血糖曲線のようにジェットコースター状態になります。

さらに、今度は糖質を摂ってもほとんど血糖値が上がらなくなり、
ずっと低血糖の状態が続く無反応性低血糖というものがあります。
こうなると、四六時中、やる気がなくてうつっぽい状態が続くわけです。  

低血糖を防ぐためには、急激に血糖値が上がらないような食べ方を
することが必要です。それが糖質制限食というわけです。  

糖質制限といってもただ糖質を減らせばいいというわけではなく、
その代わりのエネルギー源となるタンパク質や脂質を増やさないと、
かえって低血糖になってしまいます。  

また、糖質というのは外から摂らなくても体内で糖新生ということを行って作ることができるのですが、それにはビタミンB群などの各種栄養素も補酵素として必要です。

お酒の飲み過ぎで肝臓が疲れていれば、糖新生も上手く行われないでしょう。もちろん、胃腸が悪ければ栄養が十分に吸収されないので低血糖になりやすくなります。  

筋肉量も大切で、筋肉は動かしていなくても糖質を摂り込んでくれるので、筋肉が少なければ、血糖値は上がりやすくなります。

低血糖にはブドウ糖のラムネがよいというのは医学的観点からも言われているようですが、一時的に本当に倒れそうになった場合の緊急事態の対応としては正しいと思うのだけれど、機能性低血糖の人が低血糖防止のために、かつての私のようにブドウ糖のラムネをしょっちゅう食べると、かえって低血糖を悪化させることになります。

低血糖になる前(つまり、お腹が空きすぎる前)に、ナッツ類やチーズ(遅発型アレルギーに注意)、ココナツオイルなど、血糖値が緩やかに上がるもの(糖質でないもの)を食べることが必要です。ちなみに、糖質=甘いもの、と勘違いしている人もいますが、おせんべいは甘くありませんが糖質なので、1枚でもかなり血糖値は上がります。

ざっと書きましたが、ひと口に低血糖症対策といっても多岐に渡ります。面倒くさいといえば面倒くさいのですが、この対策をするかしないかで天国と地獄ほど変わってくるので発達障害傾向のある人はあんまり軽視しない方がいいかと思います。私は空腹時に砂糖不使用の野菜ジュースを飲んだだけで血糖値が85 mg/dLから一気に138 mg/dLまで上がったので、発達障害児に清涼飲料水なんか飲ませたらどうなることか。学校行く気力がなくなるのも無理ありませんよね。

この急激な血糖値の上下は最近は「血糖値スパイク」として
NHKでも取り上げられていますが、まだまだ精神状態との関連については大きく取り上げられていません。
実は、発達障害者じゃなくても、誰でも起こり得るものなんですよね。

70 mg/dL以上の急上昇が血糖値スパイクだそうですが、麺類を食べて血糖値を測定したら、100 mg/dL近く上昇してしまいました。ほぼ糖質のみで、一気にお腹に入っていきますからね。

参考までに、『発達障害の治療の試み』という本では血糖値の変化に伴う身体的症状として、次のように書かれています。
 
70 mg/dL以下・・・感情的になる、鈍感になる

60 mg/dL以下・・・空腹感、吐き気、計算力・注意力低下

50 mg/dL以下・・・頻脈、冷や汗、顔面蒼白、倦怠感、頭痛、寡黙

40 mg/dL以下・・・血圧上昇、上腹部痛、手の震え、あくび、複視、異常行動、見当識障害、8時間続くと植物状態となる

30 mg/dL以下・・・傾眠

20 mg/dL以下・・・痙攣、深い昏睡、不可逆的機能障害

最近では安価な自己血糖測定器も入手できる(こちらのサイト)ので、上記の症状に心当たりがある人は、実際に血糖値を測ってみるといいですよ。(私の測定レポートはこちら

気になる方は『「血糖値スパイク」が心の不調を引き起こす』という本もぜひ読んでみてください。

オーソモレキュラー, 発達障害

最近は発達障害が広く知られるようになってきて、お子さんが発達障害かもしれないと思って心配しているお母さん方も少なくないと思います。

発達障害の子どもは代謝の問題やリーキーガットなどの腸の問題を抱えていることが多く、食事に気を使わなければなりません。また、栄養の不足から発達障害のような症状が出ている場合もあって、栄養療法によって大きく改善し、発達障害の診断が外れることもあるそうです。

オーソモレキュラー療法(分子整合栄養医学)では、栄養療法で発達障害が改善する症例も多くみられるようです。実際、私(十数年前に診断済み)も栄養療法で大きく改善しました。

でも、オーソモレキュラーの治療をきちんと受けようと思うと、やはりお金がかかります。健康保険の効かない血液検査の結果をもとにサプリメント処方や食事指導をするので、どうしたって高くなってしまいます。それに、病院で出しているサプリメントはやはり高額なので、長期的に続けていけるかどうかも不安ですよね。

私もそんなわけで、お金は勉強代につぎ込んでオンライン講座などで勉強して自分で試行錯誤する方を選んだんですけど、できることなら、きちんとオーソモレキュラーのクリニックに通った方がいいのだと思います。

ところで、この間、こんなものがあるのを知りました。

https://ikuji-kodomo.or.jp/

5歳までの子どもをもつお母さんと、発達障害を疑われている12歳までのお子さんに、1年間無料で栄養素補充のためのサプリメントを提供しているそうです。

もちろん、血液検査代や診察代は自己負担だそうですが、血液検査データを見て医師が判断してくれて、医療グレードのサプリメントが1年間タダでもらえるというのは、なかなかないチャンスです。オーソモレキュラー療法って気になるけれど…というお母さんは、この機会にぜひ試してみてはいかがでしょう。

サプリメントって、どのメーカーでも同じではないのです。海外ではどうなのか知りませんが、日本ではサプリメントの栄養素の含有量は仕込量を表記すればいいことになっているのだとか。でも、仕込量がそのまま実際に含有されているかというとそうではなくて、製造工程でずいぶんと失われるそうです。たとえば、洗浄に水を使うとだいぶ流れ出てしまいます。その代わりに、アルコールを使うわけですが、サプリは食品扱いなので、それに合ったもの(エチルアルコール。薬品にはメチルアルコールを使用)を使うとなると費用がかかり、結果的に値段が高くなるのだそうです。でもその分、含有量は多いわけですから、そんなサプリが1年間もらえるだなんて、羨ましい。

栄養療法って、単に栄養を補充すればいいってだけじゃなく、いろんな要素を考慮しなければならないので、とっても複雑だということが勉強を始めてわかりました。

私もだいぶ前に血液検査を受けたことがあるので、そのデータを見ながら勉強してるのですが、たとえば、鉄が足りているかどうかは、貯蔵鉄の指標であるフェリチンの値も見なければいけないというのはわりと知られているかと思います。私のそのときのフェリチン値は73.4 ng/mLで、検査シートに記載されている女性の基準値は5~157 ng/mLってことなので、ちょうど真ん中くらいで正常値ということになります。きっと、普通の病院へ行っても問題ないと言われるでしょう。

ところが、オーソモレキュラー的には100くらいが理想的ということです。実は、この基準値というのが曲者なのです。基準値ってどうやって設定しているんだと思いますか?なんと、その検査会社が社員を対象に測定して割り出した値なのだそうです。え~~~~!!って感じですよね。そういう算出方法なので、検査会社によって基準値はバラバラです。特にフェリチンはばらつきが大きく、別の検査会社の基準値は4~64.2 ng/mLとなっています。もちろん、男女別になっているけれど、閉経前と閉経後の女性ではだいぶ違うということも考慮されていません。つまり、社員に閉経前の女性が多ければ、月経で鉄分は失われるので基準値は低くなるってことです。そうなると、閉経後の女性の場合はそれを参照値としていいのかどうか。

また、フェリチン値は炎症の指標でもあるそうで、アレルギーなどがあって体内に炎症が起きていると値が上昇します。つまり、貯蔵鉄の量が少なくても炎症があれば、値は高くなり、不足はマスクされてしまうのです。私も遅発性アレルギーの検査を受けたら、だいぶいろんな食べ物に反応していたので、少なからず炎症は起きていると思います。なので、やっぱり100くらいは必要なのかも。

もちろん、鉄不足の判断はこれだけではできません。ヘモグロビンや網状赤血球なんかも見なければいけないし、脱水状態も考慮しなければなりません。本当に複雑なので、こうした機会をぜひ利用してほしいと思います。お子さんが早いうちに良くなれば、無駄に苦しまなくてすむし、お母さんだって手がかからずに楽になるはずです。

余談ですけど、血液検査のデータを読むって、ホロスコープを読むのと共通するところがあるように思います。どちらも、1ヵ所だけを取り上げて、あなたはこうです、と言うことはできなくて、全体を見なければならないところ。どちらも、勉強していると奥深すぎて、たまに気が遠くなります(笑)。でも面白いですけどね。