消えた子宮内膜症

からだ, ホリスティック

私はかつて子宮内膜症を患っていたことがありましたが、その病巣があるとき忽然と消えてしまったことを前回ちらりと書きました。今日はその話です。

生理痛は高校生のころからひどかったのですが、最初に診断を受けたのは20代半ばでした。当時はまだあまり子宮内膜症については知られていなくて、治療法もはっきりしていなかったためか、これといった治療法を提案されることもなく帰されました。まあ、それほどひどくなかったのかもしれません。

それでそのまま放っておいたら、30を過ぎていよいよ痛みが尋常じゃないほどになったので、改めて別のクリニックに行きました。ホントに、あの痛みといったら、前世できっと悪いことでもしたんだろうっていうような痛みでした。子どもを産んでいないのでお産の苦しみは味わったことがないけれど、その分、その痛みを毎月分散させて味わされたような気分でした(:_;)。

そこでエコーで診てもらったところ、病巣はダグラス窩と片方の卵巣に大きくできていて、直腸との癒着がべったり、子宮腺筋症もあるとのことでした。妊娠はおそらく無理だろうとのことで、「いいじゃないですか。今、体外受精も安いですよ」なんて言われました。別に子どもが欲しいわけではなかったのでそれほどショックではなかったけれど、「いいじゃないですか。今ならあっちのスーパーで安く買えますよ」みたいなデリカシーのない軽い物言いには呆れました。子どもが欲しくて仕方ない人だったらどんなにショックか。ちなみに女医さんでした。

念のため、こっそりと別のクリニックにセカンドオピニオンに行きました。そこではMRIも受けたところ、確かに子宮内膜症はあるけれど、妊娠できないかどうかはなんとも言えない、とのことでした。そりゃそうですよね。アメリカだと腹腔鏡なしに子宮内膜症の診断を下すと訴訟になるって話も聞いたことがありますから。日本では医師って結構のほほんと言いたいこと言えたりするのかも。

なぜ手術を受けなかったのかというと、ネットで調べてみると、手術を受けた人でもその後に再発していることが多いように感じたからです。しかも癒着は手術ではがしてもまた癒着するというし。結局はあきらめモードの人が多かったので、手術をせずに共存する道を選びました。

その後の経過は前回書いた通り。痛みもなんだか軽くなってきたし、経過観察しても病巣が大きくなっている様子もなかったので、あまり気にしなくなりました。

ついでに書くと、ブッシュフラワーエッセンスのワークショップに行ったときに、休憩中にサンドイッチをぱくついている主宰者のイアンをつかまえて、「子宮内膜症にいいエッセンスは何ですか!?」と訊いたことがありました。それでそのエッセンスをしばらく摂っていたこともいいように影響したのかもしれません。もう10年以上も前のことになるので正確には思い出せません。メモを探してみたけれど、書いてありませんでした。でも、グリーンエッセンスとピーチフラワードティーツリーだったかと思います。何かもう1種類あったような気もするんですが。

そうそう。去年、「女性と健康」をテーマにしたブッシュフラワーエッセンスの講座に参加したときに、子宮内膜症の話があったのを思い出しました。ノートを見てみたら、グリーンエッセンスと、ウーマンエッセンスというコンビネーションエッセンスを2週間ずつ交互に繰り返し摂るということでした。ウーマンにはピーチフラワードティーツリーももちろん入っています。

グリーンエッセンスは体内の菌類などの調整を助けるエッセンスで、摂っている間は酵母や発酵食品を一切摂ってはいけないというのが大変でした。味噌・しょうゆもダメなわけですから。その間の食事はすべて塩とハーブで味付けしていました。

ピーチフラワードティーツリーは、膵臓の機能の調整を助けるエッセンスで、面白いことに、だいぶ後になって『低血糖症と精神疾患治療の手引き』という本を読んだら、低血糖症と関連のある疾患として子宮内膜症が挙げられていたので驚きました。どういうふうに関連があるのかは書かれていないのでわからないのですが。ご存じの方がいらっしゃいましたら教えてください。

話を戻します。そんなある日、卵巣にチョコレート嚢胞があると卵巣がんの罹患リスクが高まるということを知り、ちょうど超低用量ピルが使われるようになってきた頃でもあったので、病巣を小さくしておいた方がいいのかどうか、訊きに行くことにしました。

引っ越し先の別のクリニックに行ったところ、「なんでこんなになるまで放っておいたんだ!」ともすごい勢いで怒られました。「まだ40でしょ、死にたくないでしょ」と、まるですでにがんに罹っているかのような言い方をされ、こちらは半泣きです(/_;)。

それで血液検査を受けたけれど、結果は問題なし。念のために某大学病院を紹介されました。

予約をして当日まで3週間。私の中ではすでに「がんかも」という気分になってしまっていました。乳がんの偽陽性でしばらくはっきりしなかったことも以前にありましたが、本当に、精神衛生上良くないですよね。

とにかく、何がまずかったんだろうかと自分自身を振り返りました。お酒もタバコもやらないし、太ってもいないし、食事だって気をつけている(今思えば糖質過剰・タンパク不足だったけれど)。唯一の問題は、そう、運動不足だったのです。

それで、「身体さん、ごめんなさ~い」という気持ちで急にランニングを始めたのです(笑)。変えたのはそれだけ。

それで3週間後に受診したところ、まずエコー検査で「何にもない」と言われました。いや、そんなはずはない、合計4ヵ所で子宮内膜症と言われてきたのだから、と言っても、医師は「僕は自分の目で見たものしか信じない」とのこと。筋腫はいくつかあるけれど、私の歳で子どもを産んでいなければ珍しいことではないということでした。MRIも受けたけれど、結果は同じ。

狐につままれたような気持ちでMRIの写真を最初のクリニックに持ち帰って見せたところ、そこの医師は「う~ん、おかしいなあ~。子宮筋腫が内膜症に見えることもあるんだよね~」とむにゃむにゃ言ってました。

実際のところ、いったい何だったのか、私にもよくわかりません。4ヵ所で誤診されたと考えるのも無理があるし。今から過去の検査データをすべてかき集めてくるというような面倒なことをする気力もありません。だって、治っちゃったんですから、それでいいのです。

ただひとつ思うのは、がんかもしれないと思ったときに、私は運命を呪ったりしませんでした。なんて不幸なんだ、私、とはちっとも思わなかった。それよりも、何がまずかったのかを振り返って自分で責任をもつことにしたんです。

何が言いたいかっていうと、別に「病はすべて自己責任だ」とか言いたいわけではなく(気分悪くされた方がいたらごめんなさいね)、ただ、わけがわからないけれど、治らないはずのもの(理屈でいえば、子宮内膜症は月経が止まらない限り病巣が消えることはないので)が治ってしまうことがある、ということの一例を出したかっただけです。もちろん、証明のしようがないので、信じるか信じないかの世界ですが。

なんで病巣が消えちゃったのか、その理由を知りたくて、私はあれこれ探求しているのかもしれません。