発達障害者の血糖調節が上手くいかないのはなぜか

発達障害者には血糖調節異常がよくみられるというのは分子栄養学関連の本に書いてあったり講座で言及されたりしているのですが、単に臨床的な経験からの見地のようで、それがどういう理由で起こるのか、ずっと疑問に思っていました。もしかしたら、チラッと説明されているのを流して読んじゃったり聞き逃したりしたのかもしれませんが。
でも、昨日とある本を読んでいたら、その機序が説明されていました。タンパク質分解酵素の一つにDPP-IVというのがあります。発達障害者ではこの酵素の働きが不十分なために、牛乳に含まれるカゼインがアミノ酸になるまで十分に分解されず、その途中のカソモルフィンというペプチドまでにしか分解されません。同じく、小麦のグルテンはグリアドルフィンまでしか分解されません。この2つはモルヒネ様物質として知られていて、これが脳のオピオイド受容体と結合するとハイになったり、頭がボーっとしたりするわけです。普通はアミノ酸まで分解されないと腸を通り抜けられませんが、腸内環境が悪く、細胞同士の結合が緩くなっていると(リーキーガット)、隙間ができてペプチドも通り抜けてしまうのです。
じゃあ、なんでDPP-IVの働きが不十分になるのかというと、構造内にシステインというアミノ酸が含まれていて、このシステインは炭素、水素、酸素、硫黄からできていますが、硫黄は水銀と結合しやすいために、システインが水銀と結合してしまうからです。それで、DPP-IVは本来の働きができなくなって、カゼインやグルテンをペプチドまでしか分解できなくなるのです。発達障害者は解毒機能が弱いということが分子栄養学では指摘されています。これは遺伝子変異によるものだそうで、それによって解毒の回路が上手く回らず、水銀などが蓄積しやすいそうです。
そして本題ですが、このDPP-IVにはインスリンを分解する働きもあるそうです。通常、食後にインスリンが分泌された後は血糖が適度にコントロールされますが、DPP-IVの機能が低下していると、インスリンが分解されずに持続的に存在することになり、過剰に血糖が低下して低血糖になることがあるとのことです。たぶん、低血糖の発症機序はほかにも考えられるんでしょうけど、解毒機能の弱い発達障害者はそれにプラスして低血糖になりやすいってことなのかもしれません。
ついでに言うと、DPP-IVはリンパ球のアンテナ部分にも備わっていて、水銀と結合して機能が低下すると、外部からの異物をチェックできなくなるとか。それで、中耳炎などを起こしたりすることがあるそうですが、私も子どものころ、しょっちゅう中耳炎になっていたので納得。たぶんその治療で出された抗生剤で腸内環境も悪くしていたんでしょうね。
以上のことは、この本に書いてありました。この本を読む前にすでにDPP-IVという酵素のことは知っていて、iherbでDPP-IV入りの消化酵素サプリが売っているのを見つけて、もしかしたら、これ飲めばまたパンとか食べられるんじゃ?と思ったりしていたんですが(自分で作るほどパン好きだったからね~)、この機序を知って、水銀あるんじゃダメじゃん、と思いました(/_;)。何を隠そう、私、アマルガムの詰め物が少なくとも4本以上はあるので。歯のアマルガム除去は1本5万近くするらしいですからね。よくないというのはわかっていても、数十万かかってしまうとなると、なかなか踏み切れないですよね。1本くらいならともかく。でも、こういうことが具体的に理解できると、毎年1本ずつでも少しずつ除去することを真剣に考えないといけないなと思いました。
だって、マジメに糖質制限をやっているときはいいんですが、いい加減な日が続くと、やっぱり低血糖になりやすいんですよね、私。筋肉量が少ないのも理由のひとつだと思いますが。水銀も少なからずその原因なのだろうというのはこの本をよんでよーくわかりました。まあ当面は、αリポ酸などでデトックスを試みようかと。
オーソモレキュラーの勉強を続けているうちに、自分の問題点もわかってきたので、腸内環境もだいぶよくなるかも。実は、私にとっていちばんいけなかったのは大豆だったようです…。これについてはまた今度。
この本の著者は内科医ですが、もとは化学分野の出身の方のようです。そういえば、オーソモレキュラーの溝口先生も最初は有機化学に興味があったそうですし、やはり分子レベルで問題を考えているからこういうことがわかるんですね。栄養療法を取り入れている精神科医が少ないのは、分子レベルの視点がなかなかもてないからなのかもしれません。
私は楽になりたいので、ヒントを得るべくせっせせっせと勉強することにします。








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