不安との上手なつきあい方(1)

こころ

先週に続き、今週も外出自粛で街中から人が減っています。

連日の報道で、自分もコロナウイルスに感染するんじゃないかとか、今後の生活はどうなるんだろうかと不安に思う人も少なくないと思います。

不安や心配は免疫力を低下させるので、この状況では特にできるだけないに越したことはありません。

とはいえ、「楽観的にいきましょう」といってもなかなかそうなれるものでもないので、不安や心配との上手なつきあい方を覚えましょう。

まずは、できる限りの対策をすること。手洗いうがいはもちろんのこと、栄養や睡眠をたっぷり摂ることも必要です。買い占めにならない程度に日頃から食料を備蓄しておくのも大切ですが、インスタント食品など、栄養のないものは避けましょう。加工食品にはリンが多く含まれているので、ただでさえストレス下で排泄されやすいマグネシウムの吸収が阻害されます。インスタント麺を備蓄しておくより、サバ缶とお米のほうがずっといい。

備えても憂いあり、という場合は、いろんな手法を試してみましょう。

仁神術の「指にぎり」という方法があって、心配には親指を反対の手の親指以外の4本の指で5分から10分ほど軽く握るといいそうです。その際には、できるだけリラックスして深呼吸をしながらやってください。

また、マインドフルネス系の瞑想法を応用して、不安や心配が起こったときに、呼吸や身体の感覚を観察する方法もあります。たとえば、息を詰めていたり、呼吸が荒くなったりするのに気づくかもしれません。身体の感覚としては、おへその辺りがきゅっとなったり、肩がパーンと張っていたりするかもしれません。それを、反応せずにただひたすら観察します。呼吸や感覚を自力で変えようとする必要はありません。どこからどこまでその感覚がどの程度あるかなどを単に観察するだけです。そして、呼吸やその感覚がどのように変わっていくかも観察します。そうすると、同じ状態が永遠に続くことはなく、そのうちに過ぎていくのがわかります。観察している間に、気づけば不安や心配も薄らいでいるはずです。いきなりやろうとしても難しいかもしれないので、日頃から練習しておきましょう。

タッピングと呼ばれる手法も覚えておくと便利です。これはツボを指でトントンと叩く方法で、どこでもできるし、簡単です。こちらに簡単なやり方が載っています。もうちょっときちんと知りたいという場合は、『タッピング入門』という本がおススメ。

不安や心配があると、脳の扁桃体の活動が過剰になっているそうです。息が弾む程度の有酸素運動をすると、延髄が扁桃体の興奮を自律神経に伝えにくくなるのだとか。だから、不安を感じたら、じっとしていないで、身体を動かすことも大事。

また今度、フラワーエッセンスを使った対処法をお知らせします。