クロモジ茶でリラックス

からだ, ハーブ, 植物

最近初めて飲んで気に入っているのがクロモジ茶です。

クロモジ(黒文字)は日本の山地に自生する木で、高級つまようじに使われたりもします。幹と枝を乾燥させたものはウショウ(烏樟)と呼ばれ、生薬として使われます。甘い香りがして、鎮静作用があるのでリラックスしたいときにおススメ。抗炎症作用もあるし、胃腸の働きも促進します。

リナロール、ゲラニオール、テルピオネール、リモネン、タンニン、シネオールなどの成分が含まれています。クロモジの精油も売られていますが、とても高級なのでなかなか手が出せません。でも、近い香りはローズウッド。ローズウッドにも鎮静作用のあるリナロールが含まれているのです。

クロモジの精油は、香りの吸引後に交感神経の活動が減少し、副交感神経が活発になるという研究データも出ているようです。そのほかにも、抗腫瘍作用や、齲蝕菌・歯周病菌・カンジダ菌に対する抗菌活性もあります。副交感神経が活発になるので、唾液分泌も促進されます。その結果として、胃腸の働きが良くなるのでしょう。ラットレベルでクロモジ抽出物に終末糖化産物(AGEs)生成抑制作用がみられた、という論文もあります。

私が買ったのは枝だけのもので、お茶が出やすいようにミルで細かくしました。ティーポットで抽出しましたが、時間をかけて煮出すともっと色が濃くなります。非加熱ハチミツを入れたら、のど飴のような味。そう、クロモジのど飴っていうのもありますよね。

これからの季節は冷やしても美味しそう。消化にもいいので、食欲が落ちがちな夏の季節にもピッタリですね。