双子座のボディ・マインド・スピリット
双子座の季節も残りわずか。今回もボディ・マインド・スピリットの観点から考えてみたいと思います。太陽星座が双子座というだけでなく、双子座に天体が集中している場合や、アセンダントや健康を表す6ハウスが双子座の場合のほか、双子座支配星の水星の強調などが関連してくる可能性があります。
双子座は風の柔軟宮のサインで、支配星は水星です。柔軟宮は、ひとつの季節が次の季節へと向かう動きが出てくるサインです。春が終わりを告げようとしていて、次の季節、夏に向かいます。とはいえ、現在はこの時期はもうほとんど夏というような暑さになってしまっていますが。虫や鳥たちも活動的になって、鳴き声でコミュニケーションを図っています。
双子座・水星と人体
双子座に対応する身体部位は、肺、呼吸器系、肩・腕・手、神経です。どちらかというと痩せていて骨ばった体型。冷えて乾燥しがちなので、血行不良で顔色は青白いことが多いです。血行不良は、頭の使い過ぎで緊張状態にあることからくるようです。緊張状態は肩こりとしても現れます。アーユルヴェーダでいうヴァータに近いタイプです。
かかりやすい病気は、気管支炎、肺炎、喘息などの呼吸器疾患。そして、神経系疾患や精神疾患。柔軟宮なので、症状は変わりやすくなります。風の性質と緊張状態が相まって、ガスが溜まりやすくなることもあります。
風が軽やかに流れていくように、双子座強調の人は頭の回転が速く、それがネガティブな形で表れると、考え過ぎて不安や緊張を引き起こしたり、神経衰弱やうつ状態になったりもしかねません。言語障害や学習障害という形で表れることもあります。
オメガ3の摂取が重要
とにかく情報を取り入れることが好きなので、コンピューターやメディア依存になりがち。ゲーム依存やスマホ依存もあるでしょう。頭の回転が速く、好奇心旺盛ですが、気が散りやすくもなります。EPAやDHAといったオメガ3の良い油を摂ることが大切です。魚をあまり食べないのであれば、エゴマ油やアマニ油を摂りましょう。加熱調理には使えないので、ドレッシングにしたり、料理に直接かけたりして食べてください。オメガ3には炎症を抑える効果があります。うつ病はセロトニン不足だけが原因でなく、脳の炎症によっても起こることが最新の研究で報告されています。
カフェイン依存に注意
頭を使うことが大好きな双子座強調の人は、カフェイン依存にもなりやすいといえます。気の散りやすさをなんとかしようとカフェインに頼るわけですが、カフェインを摂り過ぎると睡眠に支障が出ます。そうすると翌日頭がすっきりしないので、またカフェインが必要になる、というわけです。ちなみに、栄養ドリンクにもカフェインが含まれています。
頭を使うとエネルギーの消費も早いので、甘いものをドカ食いする危険性もあります。急激に血糖値が上昇すると大量にインスリンが分泌されて、一気に低血糖になります。異性化糖(果糖ぶどう糖液糖など。安いので多くの食品に含まれています)が入った飲み物は特に危険です。低血糖も抑うつ状態を招くので注意。
そもそも、頭を使うに集中しすぎるあまり、食事を忘れてしまい、その結果、手っ取り早くエネルギーが補給できる糖質を早食いしがち。それにプラスしてカフェインでドーピングをしていれば、副腎疲労にもなりやすくなります。
マグネシウムの補給が重要
頭の使い過ぎで肩が凝ったりと、緊張状態が続くと筋肉が固くなりがちです。筋肉を和らげるにはマグネシウム。細胞内のカルシウムイオン濃度が上がることで筋肉は緊張します。カルシウム過剰になると足がつりやすくなりますが、マグネシウムは逆に筋肉を弛緩させます。マグネシウムが多く含まれるのは、大豆製品や海藻類、アーモンドなどです。手軽に摂れて吸収しやすいのは、にがり。私は毎朝、鉄瓶で沸かした白湯に入れて飲んでいます。飲み物に2、3滴入れて一日20滴くらいを目安に摂るといいでしょう。エプソムソルトなどのマグネシウム入り入浴剤を湯船に入れて経皮吸収させる手もあります。鎮静・鎮痙作用のあるラベンダーの香りのものもあるので、ゆっくり浸かってリラックスしましょう。不眠対策にもなります。
知識を知恵に変えることが必要
論理的で好奇心旺盛な双子座ですが、悪く言えば、理屈にとらわれやすく、「木を見て森を見ず」になりがちです。双子座の向かいのサイン、射手座は「森」を見るサイン。双子座が目の前だけを見てチョロチョロ動き回るネズミだとすれば、射手座は高くから全体を見渡すワシ。情報収集に夢中になるだけでなく、得た知識を知恵に変えていくことが必要です。そのためには、机上の論理だけでなく、実際に身体を動かして現実に落とし込むことが大切。また、知性はより大きな全体のために使うことです。
そして、すべてを知ることはできないこと、論理を超えたものがあることを知ること。世界には、人生には、説明できない謎があるということを受け入れる必要があります。
そうすれば、双子座が表す二元性の架け橋となることができるでしょう。この世と冥界を往復した使者、ギリシャ神話のヘルメスのように、得意とするコミュニケーションで二つの世界をつなぐこともできるのです。
コミュニケーションはハートから
双子座はコミュニケーションが得意ですが、しゃべることが得意な分、人の話をあまり聞かず、相手が話しているときに次に何を言おうか考えていることがあります。そして、ロジックにとらわれすぎなので、ホロスコープで水の要素が少なければ、ハートからのコミュニケーションは不得手かもしれません。まずは、コミュニケーションは双方向だということを心得ること。ハートから切り離されないようにするには、自分の気持ちを知ることが大切。自分の「考え」はわかっていても「気持ち」はわからないということがよく起こります。フォーカシングという心理手法を練習すると、言葉未満のものに焦点を合わせることができるようになります。
水星のハーブ各種
双子座を司る水星に分類されるハーブはいくつかあります。
エリキャンペーン(オオグルマ、土木香)は肺の組織を温めて強化し、去痰薬としての効果もあります。
フェンネルはお腹の張りや消化不良に。気管支炎や喘息などにも使えるハーブです。
そして、鎮静・鎮痙作用のあるラベンダー。キャリアオイルに垂らしてマッサージするのもいいし、バスソルトに数滴垂らしてお風呂に入れればリラックスできます。
咳止め薬によく含まれているリコリスも水星のハーブ。聖ヒルデガルドは肺の浄化にも用いたそうです。
それから、神経系に効くハーブと言えば、バレリアン。不眠や神経の興奮に強力に効きます。私もたまに使いますが、一気に緩めてくれる感じです。ハーブティーにすると、イソ吉草酸(臭い靴下の匂いにも含まれる成分)がプワーっと広がって、たまらなく臭いので、チンキ剤にして、少量の水かぬるま湯にスプーン一杯ほど入れて一気に飲むということをしています。頭が冴えすぎて眠れなさそうなときにおススメ。
フル回転する頭を静めるフラワーエッセンス
双子座の頭の過覚醒状態に使えるオーストラリアン・ブッシュフラワーエッセンスはいくつかあります。頭が働きすぎて、常に働きづめでエネルギーを大量に消費してしまっているような場合は、ブラック・アイド・スーザン。スピードを落としてくれます。話すことや読み書きに困難のある場合は、ブッシュ・フューシャ。右脳と左脳のバランスを整えます。知的活動に過剰に夢中になっている場合は、ハーバーシアを摂ると、頭とハートとのバランスがとれるようになります。ジャカランダは、頭の中がとっ散らかっていて、集中できない場合に。
ティッシュソルトでは、双子座はKali Mur(塩化カリウム)と対応づけられています。電磁波は塩化カリウムをたくさん消費させるそうなので、情報収集欲が強く、スマホやコンピューターを四六時中使っている双子座にはぴったりです。
上記のことが双子座や水星の強調が見られる人にすべて当てはまるわけではありませんが、参考になるものがあれば、ぜひ試してみてくださいね。
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