蟹座のボディ・マインド・スピリット

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蟹座の季節もそろそろ終わりです。蟹座のボディ・マインド・スピリットについて考察してみました。太陽星座が蟹座の場合だけではなく、蟹座に天体が集中していたり、アセンダントや健康を表す6ハウスが蟹座だったり、蟹座の支配星の月に緊張がある場合なども含みます。

蟹座の季節から夏が勢いよく始まります。蟹座は水の活動宮のサインで、支配星は月。双子座がせわしなく情報に注意を向けて思考しているのに対し、蟹座では感情が重要になります。繊細で傷つきやすくなりますが、硬い甲羅に守られています。

蟹座・月と人体

蟹座は冷・湿のサイン。身体は冷えやすく、血行が良くないので青白いことがよくあります。太りやすい体質ですが、牡牛座の太りやすさとは違って、水太り。特に下半身が太りやすい傾向があります。アーユルヴェーダのカパに近いタイプ。占星家のジュディス・ヒル氏によると、蟹座の支配星は月なので、満月に近い生まれの場合は前述の傾向が当てはまるものの、新月に近い生まれの場合は逆に、痩せ気味で神経質なことが多く、アーユルヴェーダで言えばヴァータに近いとのこと。

蟹座に対応する人体の部位は、胃、乳房、粘膜、肺の下部です。そして、胸郭にも関連します。胸郭は胸椎・肋骨・胸骨からなる骨格で、心臓などの重要な臓器を守っていますが、確かに、蟹の甲羅のようなものかもしれませんね。そして、粘膜も下界から身体を守っています。

繊細な蟹座タイプは、感情の問題から胃に問題が出たり、食欲不振や摂食障害になったりすることがよくあります。月の満ち欠けのように食欲も変わりやすく、食欲がなかったかと思えば、急に大食するということもあるかもしれません。

乳房嚢胞や母乳の出の悪さなど、乳房の問題も蟹座に関連します。また、粘膜が弱ければ、アレルギーや感染症にもなりやすくなるでしょう。感情面では、情緒不安定になることもあるかもしれません。水が溜まりやすいので、むくみやすくもなります。

消化を促す工夫を

感情面で繊細だと、消化に問題が出やすいので、食事には工夫が必要です。胃酸が分泌されにくければ消化不良を起こすので、食事に酢の物を加えたり、食前にリンゴ酢を水やお湯で割って飲んだりすると、胃酸の分泌が促されます。胃酸は交感神経が優位になっていると出にくくなります。なので、食事はゆったりできる環境で摂るのがベスト。消化酵素はタンパク質でできているので、タンパク不足だと消化酵素も不足しますが、いきなりタンパク質をたくさん摂り始めても消化できません。最初のうちはサプリメントを摂ってみるのもいいでしょう。

粘膜の強化にはビタミンAが欠かせません。牛、豚、鶏のレバーやうなぎのほか、緑黄色野菜に多く含まれています。ビタミンAは脂溶性ビタミンなので、油と一緒でないと上手く吸収されません。また、油は胆汁酸がしっかり分泌されていないと上手く吸収されないため、苦みのあるもので胆汁酸の分泌を促すことも必要です。杜仲茶がオススメ。

成長するには甲羅を脱ぎ捨てることが必要

蟹座タイプの人は、愛情深く、他者の気持ちを敏感に感じ取ります。親切で面倒見がよく、人のニーズを察しては世話を焼きます。そうしたポジティブな面が裏目に出ると、敏感なあまり、他人の目を気にしすぎて臆病になったり内気になったりするかもしれません。面倒見のよさが行き過ぎれば、過干渉になりますし、共依存にも陥りやすくなります。

蟹座の繊細さは甲羅で守られていると言えますが、外からの脅威から守るためでもあります。蟹座は家庭・家族と関連があり、家族や身内を大切にしますが、家が甲羅のようなものなのかもしれません。蟹のハサミも外部から守るための武器ですね。

けれども、蟹が何度も甲羅を脱ぎ捨てて大きくなるように、蟹座タイプの人も、成長するためには、その甲羅の中の世界にいることでもたらされる安全・安心感を手放すことが必要です。また、感じやすい心を世界から守るために、ある程度の境界は必要ですが、かたくななバリアにならないように、他者や世界とのほどよい境界線の位置を見極めることも大切です。

蟹座の問題に使えるハーブとフラワーエッセンス

食欲不振や消化不良の改善に使えるハーブはいくつかあります。アーティチョークやダンディライオンには苦味による健胃作用があります。生薬のオウバクの主要成分は苦味健胃作用のあるベルベリンです。オウバクは「百草丸」にも入っていますね。芳香性健胃作用のあるハーブには、ペパーミント、フェンネル、ジャーマンカモミールなどがあります。ジャーマンカモミールにはリラックス効果も。むくみには、利尿作用のあるネトルやエルダーフラワーなどが使えます。

オーストラリアン・ブッシュフラワーエッセンスでは、心配からくる胃の不調にクロウェア、恐怖心からくる胃の不調にはドッグ・ローズ、吸収不良(食べ物だけでなく情報も)にはポー・ポー。そして、気分の変わりやすさには、ピーチ・フラワード・ティーツリー。

上記のことは蟹座や月の強調が見られる人にすべて当てはまるわけではありません。でも、参考になるものがあれば、ぜひ試してみてくださいね。