天秤座のボディ・マインド・スピリット

からだ, こころ, ハーブ, フラワーエッセンス, ホリスティック, 占星術

天秤座の季節ももう終わり。天秤座について、今回もボディ・マインド・スピリットの視点で考察してみました。これは、太陽や月が天秤座の場合だけでなく、天秤座への天体の集中や、アセンダントや健康を表す6ハウスが天秤座だったり、天秤座の支配星の金星に緊張がみられる場合など、さまざまなケースが考えられます。

天秤座は、その名の通り、バランスを表します。秋分点が天秤座の始まりとなりますが、春分の日と同じく、秋分の日には昼と夜の長さが等しくなります。また、牡羊座から始まる12星座の後半のスタートでもあります。天秤座は活動宮の風のサイン。同じ風のサインの双子座はとにかく情報を集める、という感じですが、天秤座は集めた情報を、さまざまな角度から考慮して調和のとれた状態にします。あるいは、調和を保つために情報を使います。

トートタロットでは、天秤座に対応するカードは「#8 Adjustment」です。

この人物はエジプト神話の女神、マアト。完全なシンメトリーのこの人物は、目隠しをして爪先立ちでバランスをとっています。内に目をやり、心の中を整えることで外の世界と調和するのです。このカードは正義や公平さも表します。ひとつ前のサイン、乙女座のように何がいいとか悪いとか白黒つけるのではなく、すべてを考慮に入れて、調和のとれた状態にするのが天秤座。

天秤座・金星と人体

典型的な天秤座タイプの場合、顎が細くて額が広く、シンメトリーな顔だちをしているかもしれません。人体では、腎臓や腰に対応します。腰のあたりは上半身と下半身のちょうど中間です。腎臓は老廃物をろ過して血液をきれいにする器官。血液は絶えず循環しています。「バランス」というと、静止した状態を思い浮かべがちですが、静止しているように見えるというだけで、実はバランスを保つためには血液のように絶えず動いていることが必要です。腎臓は、過剰な酸や塩基を排出することで酸アルカリバランスを調整したり、ホルモンバランスも調整しています。

二極のバランスをとるには第三の視点をもつ

天秤座タイプの人は調和を好み、特に人間関係においてその傾向があります。そのため、調和を気にしすぎて、「もしこうなったらどうしよう」と考え過ぎて、優柔不断になって物事をなかなか決められないかもしれません。自分の選択したものを信じること、つまり、人生を信じることが必要です。

人に合わせすぎたり、自分より人を優先しがちになることもあるでしょう。天秤座の真向いのサイン、牡羊座は「我先に」と突っ走りたがりますが、それと天秤座的な人に合わせる傾向とのバランスをとることが必要です。二極のバランスをとるには、その中間をとるということではなく、第三の視点をもつということが大切なのかもしれません。

天秤座の支配星である金星のマーク♀は、手鏡に似ています。天秤座や金星は人間関係を表しますが、人間関係を通じて自分自身を知るということでしょう。

天秤座の問題に使えるハーブとフラワーエッセンス

腎臓によいハーブとしては、利尿作用のあるハーブが挙げられます。ダンディライオンやネトルはミネラルが豊富なので、ミネラルバランスも整えられます。腎臓のお茶といえば、「猫のひげ」と呼ばれるクミスクチン。金星のハーブ、ヨモギも血液の浄化作用があり、おすすめです。ヨモギにもミネラルが豊富に含まれています。ただし、カリウムが豊富なこれらのハーブは、腎機能がすでに低下している場合には控えてください。

どんな食品も摂りすぎには注意が必要。紅茶やチョコレートにはシュウ酸が多く含まれるので、摂り過ぎると腎臓に負担がかかります。やはりバランスが大事。シュウ酸の排出にはカルシウムが必要ですが、同時に摂取して腸で結合すれば便として排泄されます。同時摂取でなければ、腸ではなく腎臓でシュウ酸カルシウムになる可能性が高くなり、結石ができやすくなります。紅茶が好きでよく飲む人はミルクティーにするなどの工夫が必要です。

酸アルカリバランスを保つにも、やっぱりバランスのとれた食事が必要です。肉類・魚介類・穀物ばかり食べていると酸性に傾きやすいので、野菜や果物もしっかり食べましょう。お酢は酸味があるけれど、アルカリ性食品です。

オーストラリアン・ブッシュフラワーエッセンスでは、調和を乱したらどうしようという不安や対立への怖れにはドッグ・ローズが使えます。中医学では怖れは腎臓に関連づけられています。ひっきりなしに心配するような場合はクロウェア。このエッセンスは、エネルギー的なバランスを取り戻すにも役立ち、腰椎にも働きかけます。

ティッシュソルトでは、Nat Phos(リン酸ナトリウム)が天秤座に対応付けられています。pHバランスを保つにも効果的です。

上記のことは天秤座や金星の強調が見られる人にすべて当てはまるわけではありません。でも、参考になるものがあれば、ぜひ試してみてくださいね。