射手座のボディ・マインド・スピリット
射手座の季節ももう終わり。いつものように、射手座についてボディ・マインド・スピリットの観点から考察してみます。これは、太陽や月が射手座の場合だけでなく、射手座への天体の集中や、アセンダントや健康を表す6ハウスが射手座だったり、射手座の支配星の木星に緊張がみられる場合など、さまざまなケースが考えられます。
ひとつ前のサイン、蠍座では、エネルギーは深く暗いところへと向かいますが、そこから再び甦り、射手座ではエネルギーは上方へ、遠くへと向かいます。射手座の季節は秋から冬への移行期。冬至に向かってだんだんと日が短くなり、夜が長くなります。射手座は哲学も表しますが、長い夜に暖を取りながら施策にふける様子が思い浮かびますね。
トートタロットで射手座に対応するカードは「#14 Art」。
正反対のものの統合がこのカードのテーマです。射手座は外国や長距離の移動も表しますが、遠くの見知らぬ土地で新たな価値観に触れ、それを自分の中に統合してくこともそのひとつの表れです。異質なものを自分の中に取り込んで統合するということは、自分自身の多様な面を統合し、調和させるということでもあるのです。
射手座・木星と人体
射手座は柔軟サインの火のエレメント。温＋乾で、アーユルヴェーダでいうピッタ＋ヴァータに近いタイプです。背が高く細身でアスリートのような身体つきをしていることがよくあります。射手座の支配星は木星ということから、大柄でがっちりしていたり、下半身がふっくらした梨型の体型の場合もあるかもしれません。この場合は、アーユルヴェーダではカパに近いでしょう。
対応する臓器は、臀部、太腿、坐骨神経。射手座は長距離の移動を表すので、全身をめぐる動脈循環も関連するという見方もあるようです。それに対し、短距離の移動を表す双子座が末梢循環を司ります。また、支配星の木星との関連では、肝臓と胆嚢にも対応します。
臀部、太腿、坐骨神経の問題や循環不良が生じる可能性があります。また、木星との関連で、食べ過ぎや飲み過ぎで肝臓に負荷がかかりやすくなるので、肥満も含めて注意が必要です。高コレステロールや肝脂肪に気をつけましょう。肝疾患や胆嚢の病気も考えられます。
情報を収集するのは、知識そのものではなく、知恵を得るため
射手座は心理的には、意気揚々として志高く、楽観的です。双子座がやみくもに情報を取り入れようとするのに対し、射手座は情報を収集して単に知識を得るのではなく、そこから知恵を得たいのです。目の前のことではなく、常に遠くを見ていて、物事を俯瞰して見ることができますが、逆を言えば、「森を見て木を見ず」になりがちで、おおざっぱで細部をおろそかにしがち。また、考えが具体性・現実性に欠けやすくもなります。
遠くへ旅して異なる価値観に興味を抱き、そこから学問の道を歩むこともあるかもしれません。しかし、学ぶこと自体に満足するのではなく、学んだことから普遍的な哲学のようなものを見出すことが大切です。
座学ばかりせずに身体を動かすことも坐骨神経痛や循環不良の予防になります。その反面、冒険好きで過剰にアクティブになって神経が高ぶることもあるので、しっかり休むことも必要。
射手座の問題に使えるハーブとフラワーエッセンス
射手座の支配性である木星のハーブはいくつかありますが、代表的なものとしては、肝臓の機能を高め、胆汁の排出を促進するダンディライオン（西洋タンポポ）が挙げられます。綿毛が遠くに飛んでいくというのは、とても射手座的。タンポポコーヒーとして市販されているので入手も簡単です。また、苦味のある食べ物には、肝臓の解毒機能を高めたり、短銃の排出を促進したりする効果があります。菜の花などの苦味のある春野菜は、冬のあいだに溜まった老廃物を排出してくれます。胆汁に含まれる胆汁酸は脂肪の消化・吸収を助けます。こってりした脂っこいものを好む傾向がある射手座タイプの人は、胆汁がしっかり分泌されていることが必要。肝臓によいハーブにはウコン（ターメリック）もありますが、射手座タイプに使用すると温＆乾の性質が過剰になるという見方もあるようです。
苦味は一般的に下向きに作用し、エーテルからの生命力を体に定着させ、グラウンディングさせるのに役立つそうです。 これは、宙に浮き、地に足がつかず、現実的なことを見失いがちな射手座タイプには欠かせません。
同じく木星のハーブ、リンデンは、高ぶった神経を静めるのに役立ちます。
フラワーエッセンスでは、肝臓に使えるのはダガー・ハキア。知識を得ることばかりに夢中になり、知識を実践的に活用できない場合やセミナー中毒、知的優越感がある場合にはハイバーシア。精神的なことばかり重視して、地に足がついていない場合はレッド・リリー。大きな目標を達成した後に、次に進むべき方向がわからなくなった場合は、シルバー・プリンセス。
ティッシュソルトでは、射手座にはシリカが対応づけられています。射手座は結合組織とも関連づけられることがありますが、シリカは結合組織を強めます。また、シリカのティッシュソルトは坐骨神経痛にも使えます。
上記のことは射手座の強調が見られる人にすべて当てはまるわけではありませんが、参考になるものがあれば、お試しを。