魚座のボディ・マインド・スピリット
魚座の季節もそろそろ終わに近づいています。これで牡羊座から始まったボディ・マインド・スピリットの視点からの考察も12星座ひととおり終わることになります。今回の魚座の考察には、太陽や月が魚座の場合だけでなく、魚座で天体が集中していたり、アセンダントや健康を表す6ハウス、あるいは重症の病気を表す12ハウスが魚座の場合や、魚座の支配星の海王星や木星に緊張がみられたりする場合など、さまざまなケースが考えられます。
魚座の季節は冬が終わりに近づき、まもなく春になろうかという時期です。牡羊座から一周して、次の段階への移行期でもあります。水瓶座では、広く世の中に貢献することを学びましたが、魚座ではさらにそれを深めて、個より全体を重視します。
トートタロットで水瓶座に対応するカードは「#18 The Moon」。
自分の内面への旅を通じて、新たな扉を開き、次の段階へと進みます。地面の下にはスカラベが光の玉を掲げています。光の玉は、まだ眠っている可能性。それを探しに自らの内への旅をしにいくのです。そこには不安も伴いますが、思い切って扉をくぐれば、魂の解放が行われます。
魚座・海王星・木星と人体
魚座は柔軟サインの水のエレメント。医療占星家のジュディス・ヒルによると、魚座には2つのタイプがあるということです。1つは、ふくよかで水を溜め込みやすく、アーユルヴェーダのカパに近いタイプ。穏やかで優しく、非常に繊細で思いやりがあります。もう1つは、手足が長く、痩せ気味で、アーユルヴェーダではヴァータに近いタイプ。神経質で繊細な性格。地に足がついていなくて、心ここにあらず、といった感じです。
人体の対応部位は、足。スピリチュアリティと関連づけられる魚座の対応部位が足というのは面白いですね。グラウンディングの大切さを表しているようです。ほかには、リンパ系と免疫系。また、獅子座と水瓶座は血液の循環を表しますが、魚座は血液の質を表します。
自分と他人の境界をしっかり築く
魚座が強調されている人は、優しく繊細で、人の気持ちを敏感に察します。その反面、他人に左右されやすかったり、みんなの幸せを願うあまり、自分自身を犠牲にしたりする傾向があります。人に与えすぎて燃え尽き状態になることもあるでしょう。大切なのは、自分と他人の境界をしっかり築いて、ノーと言えるようになること。魚座が表すリンパ系は、血液から外来および代謝性の毒素を濾過し、全身を清潔に保ちます。免疫系も、自己と非自己を区別する機能をもっています。
また、夢見がちで地に足がついていないことも多く、現実逃避をすることもあります。それがエスカレートすると、アルコールや薬物などに依存する危険もあります。他人に依存することもあるかもしれません。ひきこもりになる場合もあるでしょう。
そうしたことを回避するには、自己の感覚をしっかりともち、内なる強さを身につけることが大切です。自分自身（インナーガイド）とつながりながら、より高次の目的を追求できるようになることが、進化への道に続きます。
免疫力を高めるにはさまざまな栄養素が必要
免疫力を高めるには、各種栄養素が必要です。たとえば、タンパク質は免疫細胞や抗体の材料になります。ただ食べればいいというものでもなく、しっかりと吸収されて初めて材料として使えるのです。
ビタミンでは、A、C、Dが特に重要。ビタミンAは粘膜を強化してウイルスの侵入を防ぎます。ビタミンCは、白血球がウイルス侵入現場に駆けつけるスピードを速めてくれます。白血球が血管をすり抜けて移動する遊走能を高めてくれるのです。ビタミンDは、免疫細胞を活性化し、感染によって起こる炎症を抑えてくれる働きがあります。ミネラルでは、亜鉛や鉄も免疫細胞の働きを助けます。炎症を抑えるには、オメガ3脂肪酸も重要です。
魚座の問題に使えるハーブとフラワーエッセンス
免疫力をアップするハーブといえば、エキナセア。少しピリッとしていて、スープに入れても美味しいのです。ただし、キク科の植物（ブタクサなど）にアレルギーのある場合は要注意です。ローズヒップはビタミンCの補給に最適です。ハイビスカスやリンゴ酢などクエン酸を含むものと一緒に摂ることで、吸収されやすくなります。鉄はネトル、亜鉛はマルベリー（桑の葉）に多く含まれています。
オーストラリアン・ブッシュフラワーエッセンスでは、地に足がついていない場合はサンデューやレッドリリー。外部からの気の受けやすさを防ぐには、フリンジドバイオレット＋エンジェルソード。自分を後回しにして人のために尽くしすぎる場合は、燃え尽きる前にアルパイン・ミント・ブッシュを摂りましょう。健全な境界をつくり、それを維持するには、フランネル・フラワー。
ティッシュソルトで魚座に対応しているのはFerrum Phos（リン酸鉄）。このミネラルが不足すると組織が弛緩し、血液や体液が不適切な場所に溜まり（浮腫、静脈瘤）、全体的な体液のうっ血を引き起こします。
上記のことは魚座の強調が見られる人にすべて当てはまるわけではありませんが、参考になるものがあれば、試してみてくださいね。