分子栄養学による感染対策

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毎日のようにコロナ感染者数増加が報道されて、不安に思っている人も少なくないでしょう。ワクチンが摂取できるようになったとしても、ウイルスが変異すれば効かなくなる可能性もあります。結局は、ウイルスと闘える身体を作るのがいちばんの予防策ではないかと思うのです。それに、この冬はうっかり風邪も引けませんしね。

以前にも何度が書きましたが、改めて、分子栄養学の観点による感染対策を簡単にまとめてみました。

まずは、入り口のところで対処したいものです。そのためには、上気道の粘膜はムチンという粘液でしっかり覆われていることが大切。ムチンはタンパク質でできています。

また、粘液層に分泌されるIgAをはじめとする免疫グロブリンもタンパク質でできているので、タンパク質不足だと抗体が作られにくくなります。ビタミンAや亜鉛、グルタミンも粘膜に重要です。

ビタミンDも抗菌タンパクに必要な栄養素。ビタミンDは免疫過剰を抑えてくれる制御性T細胞を誘導するとも言われています。血中ビタミンD濃度が低い人は、コロナに感染した場合に重症化しやすいという論文も、今ではだいぶ増えています。

ビタミンAもビタミンDも脂溶性ビタミンなので、脂質の吸収に必要な胆汁酸が不足していると、吸収されにくくなります。胆汁酸の原料であるコレステロールの値が低い場合は、ミセル化したサプリメントを摂ったりするといいでしょう。

ビタミンCは免疫細胞を刺激して、感染部位に集結するのを助けるそうです。白血球の遊走性が増すということのようです。風邪を引いたかなと思ったら、ビタミンCのサプリメント1000mgを1時間おきに摂ると、だいぶ楽になります。

冬はボーンブロスや牡蠣鍋に緑黄色野菜をたっぷり入れて食べるとこうした栄養素がまとめて摂れるのでおススメです。私は栄養療法を始めて、この4年、風邪らしい風邪を引いたことがありません。栄養状態をできるだけ万全にして、この冬を乗り越えましょう。ボーンブロスのスープはお肌の調子もよくなりますよ(*^_^*)。