新月のメッセージ

今日は牡牛座1ハウスで新月を迎えました。同じく1ハウスにはアセンダントのすぐ近くに天王星がいます。見た目や自己イメージをガラッと変えたくなるかもしれません。天王星は火星とセクスタイルなので、それを行動に移しやすいときです。また、月はMCと冥王星とトライン。その中間点の海王星は11ハウスにいます。仕事面で、現在のパンデミック下で人助けや社会の役に立つようなことを盛り込んでみるのもいいでしょう。双子座の水星と水瓶座の土星がトラインなので、ITを駆使して、未来のビジョンをコツコツ形にしていくにはもってこいです。

今日のトートタロットの一枚は「#11 Lust」です。

自分はこうすべきだ、こうあるべきだという、義務感から行動していないでしょうか?その裏には、自分ではない何者かになろうという気持ちが隠れているのかもしれません。世間一般で素晴らしいとされている人物像にあこがれるのはかまいません。でも残念ながら、他人になることはできないのです。周りからは注目されないかもしれないけれど、本当はずっとやりたかったこと。それに光を当てて追求してみましょう。そうすればそれは輝き始め、逆説的に、注目を集めることになるのです。

このカードを見ると、どうしても連想するのがガイミア・リリーのエッセンス。

このエッセンスは、本来の自分自身でありながら、その人が人生でなすべきことを追求するのを助けてくれます。他人や周囲の価値判断に惑わされず、目的意識をもって自らが望むことをする強さと集中力を与えてくれるのです。

ガイミア・リリーの花はとても特徴的で、手が届かないような高い位置にあります。まさに、孤高の花ですが、誰からも潰されずに情熱を花開かせるというそのエネルギーが得られるのですね。

こちらの映像はその生態がわかる見事な映像です。

からだ, こころ, 分子栄養学

最近、いわゆる「繊細さん」についての本をたくさん見かけるようになりました。「Highly Sensitive Person(HSP)」は、心理学者のエレイン・アーロンが20年以上も前に提唱した言葉ですが、ここ数年で日本でも広く知られるようになりました。感受性が人一倍強く、敏感な人のことです。周囲の環境に敏感で、気疲れしやすく、不安や恐怖を感じやすいので、本人は生きづらさを抱えています。

HSPは生まれつきの気質であって、治すべきものではない、という意見がよく聞かれます。もちろん、繊細さや敏感さは裏を返せば、多くの人が気づかないことにも気づき、特殊な感性をもっているという意味で、素晴らしいものだと言えます。でも、分子栄養学的な観点からすると、ちょっと違ったことが見えてきます。

たとえば、HSPの人は、感覚過敏のあることが多く、音や光や匂いに敏感だったりします。また、化学物質に敏感な人もいます。こうした症状は、分子栄養学的には、ビタミンB群不足と見ることもできるかもしれません。

神経伝達物質のGABAは、グルタミン酸から作られますが、このときにビタミンB6が必要です。B6が不足すると、GABAが作られずにグルタミン酸が過剰になり、脳が興奮状態になって聴覚過敏なども起こりやすくなるそうです。ビタミンB6はセロトニンやドーパミンの生成にも必要です。

また、ビタミンB12が足りないと、解毒のための代謝経路が上手く回らず、化学物質が上手く解毒できなくなります。

もちろん、こうした代謝には補酵素として各種ミネラルなども必要になります。

こうして代謝が上手くいかずにストレスが過剰になれば、副腎から抗ストレスホルモンであるコルチゾールがたくさん分泌されるので、副腎疲労にもなります。アドレナリンやノルアドレナリンも分泌過剰になるので、イライラや不安感も強くなるでしょう。これらのホルモンが枯渇してくれば、低血糖になりやすくなり、精神的にも不安定になります。

では、ビタミンB群などをサプリでたっぷり入れれば問題は解決するかというと、そう簡単にもいかず、もっと食生活や生活習慣全体を見直していくことが必要です。

以前に熱心に瞑想していた頃、自分も含め、周囲にはベジタリアンが多かったのですが、敏感な人が多かったように思います。ビタミンB6は主に肉類に多く含まれていますし、ビタミンB12は菜食では摂れません。ベジタリアンだと糖質がほとんどになるので、血糖値の上下が激しくなり、自律神経が不安定になります。なので、敏感になるのも無理はありません。肉類を食べなければ腸内環境は良さそうですが、代わりに糖質を過剰摂取していればカンジダ菌などが増殖して腸内環境で悪化するので、腸内細菌が作ってくれるはずの栄養素も作られにくくなります。

菜食を長期にわたって続けていると、タンパク質から作られる消化酵素も不足しているので、肉類を食べ始めても消化できずに、ほら、私、やっぱり肉が合わないのよ、ということになります。交感神経が優位になっていると、胃酸もあまり出ません。そんなときには、消化酵素やベタイン塩酸を摂りながら、ボーンブロスやひき肉などの消化されやすい形から始めるのがお勧めです。ただ、ボーンブロスにはグルタミンがたくさん含まれるため、グルタミン酸過剰になってかえって調子が悪くなることも考えられるので、様子を見ながら少しずつ摂るのがいいと思います。

あとは、添加物としてよく入っているグルタミン酸(「アミノ酸」と表示されていることも)や果糖ブドウ糖液糖などや、カフェインやアルコールなどの刺激物をできるだけ避けることも大切です。

これらのことはごく一部に過ぎませんが、 こんなふうに、繊細さを残しつつも、困る部分は改善することもできるんですよ。発達障害についても同じです。それを、生まれつきであって治すべきものではない、と片づけてしまうのは、より良い人生を送る機会を失うことになるのでもったいないかと。

今年もたわわに咲きました。

下弦の月のメッセージ

今日は水瓶座10ハウスで下弦の月を迎えました。月は土星とタイトなコンジャンクション。そして、牡牛座1ハウスにある太陽・天王星とスクエア。新しい方向へと着実に変化しつつある自分と、これまでの社会の在り方にしがみつきたい気持ちとのせめぎ合い。この葛藤を乗り越えるのが、今年の大きなテーマ。6月中旬と12月下旬に土星と天王星は再びぴったりコンジャンクションになります。 葛藤の果てに新しい自分になるのか、これまで通りの自分でいるのかを決めるのは自分次第です。

今日のトートタロットの一枚は「#0 The Fool」。

一時的に困難に思えることに遭っても、それは新しいチャンスかもしれません。どんな状況でも新しいものは創り出せます。大変なときだからこそ、普段出せないような力が出せるかもしれないのです。可能性を閉じるもの、それは怖れです。カードに描かれている虎は恐怖の象徴。その虎に太腿をかまれているフールはビクともしていません。このカードの対応星座は天王星。恐怖をものともせずに、楽観的にどーんと構えて新しい状況を受け入れましょう。

そうは言っても、コロナ禍で先が見えずに恐怖でどうかなってしまいそう、という場合には、オーストラリアン・ブッシュフラワーエッセンスのドッグ・ローズ・オブ・ザ・ワイルド・フォーシズが使えます。

このエッセンスは、激しい感情に押し流されてしまいそうなときに使えます。バッチ・フラワー・エッセンスのチェリー・プラムに近いかもしれません。

同じくブッシュ・エッセンスのドッグ・ローズが日常の具体的なことについての恐れや不安に使えるのに対して、このエッセンスは、もっと漠然とした、コントロールを失ってしまいそうな激しい感情に対して使います。パニック状態になったときには、このエッセンスの入ったエマージェンシーエッセンスが適しています。

ドッグ・ローズ・オブ・ザ・ワイルド・フォーシズのエッセンスは、そうした状態にある人が、落ち着きを取り戻して、人生に身をゆだねられるように助けてくれるのです。

フラワーエッセンス, 植物

1ヵ月ほど前に花屋さんでフランネルフラワーを見つけて買いました。多年草なのだけれど、次の年までもたせるのは難しく、毎年買うハメになります。

先日の強風の次の日、水をやりに表に出てみたら、根元からぽっきり折れていて、近くに転がっていました。残念だけれど、せっかくなので切り花として飾ってみました。

よく出回っているのはフェアリー・ホワイトという品種ですが、今年買ったのは四季咲きのエンジェル・スターという品種。切り花に向いているそうなので、ちょうどよかったのかも。

ところで、苗を買うときに不思議なことに気づいたんです。どの花にも、すぐ下に小さいつぼみがついていて、まるで親子のよう。フェアリー・ホワイトではそうしたものは見たことがなかったので、エンジェル・スターの特徴なのでしょうか。以前に買ったものにはなかったと思うのですが。ネットで調べてみてもわかりませんでした。

どの花も、ちっちゃい子がこっそり隠れています。写真は撮り忘れたけれど、どちらもつぼみのときは、もっと不思議な感じでした。このことについて、どなたか知っている方がいらっしゃいましたら、コメント欄から教えてください。

フランネル・フラワーはオーストラリアン・ブッシュフラワーエッセンスにもあります。名前の通り、花びらはフランネルのようにフワフワして触りたくなりますが、この花のエッセンスは、触られることや人との物理的な接触が苦手な人に向いています。その意味では、自閉症スペクトラムの人に使えます。

あとは、人と感情を共有するのが苦手な場合も。性的トラウマがある場合にも使えます。その場合、男性はフリンジド・バイオレットと組み合わせて、女性はそれにさらにウィステリアを加えるとよく効くそうです。

私はこの花をパソコンの脇に置いて、デスク作業にストレスが溜まったら、フワフワした花びらを触って癒されてます(*^_^*)。

(後日追記)エンジェル・スターだと思っていたら、リトル・エンジェルという品種らしいです。同じ「エンジェル」なので間違って覚えていたようです。ネットでリトル・エンジェルの写真を探してみると、みんなこんなふうに花のすぐ下に小さい花芽がついているので、この品種の特徴なのかも。だから「リトル」なのかな?

満月のメッセージ

今日は蠍座3ハウスで満月を迎えました。向かいの牡牛座には太陽・水星・金星・天王星が入っています。人間関係には執着しないこと。特に、守りの固い相手を変えようとして自分の考えを相手に押し付けないようにしましょう。しつこくなると、相手は離れていきます。

今日のトートタロットの一枚は「カップの4」。

家族のように親しい人たちの関係はとても心地よいもの。心を許せる人たちがいるのは大切です。でも、それに慣れ過ぎて当たり前になってくると、退屈になって、相手の存在に感謝しなくなります。また、そうした関係では閉鎖的になって、自分たちさえ良ければいいと考えがちです。このカードでは水はカップから溢れるほどには流れていません。もう少し視点を広げて、多くの人たちを視野に入れてみましょう。

集団内で仲が良く、調和が取れているのは素晴らしいことですが、下手をすると、集団の外にいる人たちに対して心が狭くなったり、偏見をもったりすることがあります。

そうした場合に使えるのが、オーストラリアン・ブッシュフラワーエッセンスのスレンダー・ライス・フラワー。

この花は小さな白い花が集まってできています。この花のエッセンスがもたらしてくれるものは、人類は皆ひとつだという感覚。他人を傷つけるのは自分を傷つけるのと同じだということを教えてくれます。他人が自分と違っていても、その中に美しさを認められるようにしてくれるエッセンスです。

植物, 雑記

この春は暖かいせいか、毎年楽しみにしているお向かいのお宅の藤の花がもう咲いたかと思えば、あっという間に色褪せてきています。ほかにも、近所を歩けば、モッコウバラだの、クレマチスだの、いつもより早く満開になっています。我が家のクレマチスはまだつぼみ。急がなくていいよ。

以前に鉢を買った小手毬の花もきれいに咲いたので、切り花にしてみました。古道具屋だかフリーマーケットだかでいつぞや買った花入れに活けてみたら、とても素敵に。

小手毬はバラ科の植物。名前も姿も似た花で、もっと大ぶりな大手毬というのもありますが、大手毬はスイカズラ科なんだそう。同じく白い小花をたくさんつける雪柳は小手毬と同じくバラ科。ちょっと前に同じ花入れに活けて楽しんでいたのだけれど、写真を撮っておけばよかった。この前に活けたクリスマスローズもいい感じでした。

小手毬をアップで見ると、こんな感じ。名前の通り、毬みたいで可愛らしい。

もっとアップで見ると、ちっちゃい小花がたくさんついている様子がよくわかります。匂いを嗅いでみると、ほんのりと甘い香りが。

いろんな植物の細部を見ては、いつもそのデザインの美しさに驚きます。私は無神論者だけれど、神様がいて、実はデザイン部とかあって、天使たちが競い合ってデザインを考えていたりして、とか(笑)。グッドデザイン賞をあげたくなるようなものもあります。

春はこうした楽しみがたくさんあるのです。スポイト部分がダメになったフラワーエッセンスのボトルにマーガレットを一輪挿ししてみたらとても可愛い。

今朝は、今度出る翻訳書の献本が届きました。去年出るはずが、コロナの影響で延期になって、ようやく仕上がりました。実際に本になったものを手にできるのは嬉しいですね。

発売は来月ですが、Amazonでは予約が始まっているようです。ご興味のある方はぜひどうぞ。

上弦の月のメッセージ

今日は獅子座10ハウスで上弦の月を迎えました。月は真向いの山羊座4ハウスにいる冥王星とオポジション。これに対して牡牛座8ハウスの水星がTスクエアを作っています。仕事にやりがいをもって臨んでいても、当たり障りのない対応で人間関係が深まらない。そんなときは、家庭環境からくる根深い感情が邪魔をしているのかもしれません。水星は双子座の火星、水瓶座の木星とセミセクスタイルで小三角形を形成。遠い過去にはとらわれず、一緒に未来を作る仲間意識をもって、もっと気軽にコミュニケーションしてみましょう。

今日のトートタロットの一枚は「カップの3」。

気持ちを分かち合って人間関係を広げるには、相手を理解することが大切。このカードは母性も表します。ときには面倒を看ることも必要です。それには、相手をよく観察して、何が必要か見極めること。そして、豊かな感情や愛情を与えるには、何よりもまず、自分自身が満たされていることです。そうすれば、惜しみなく愛が流れるでしょう。

このカードに描かれているザクロは、受精や妊娠も意味します。

オーストラリアン・ブッシュフラワーエッセンスで妊娠や受精に役立つのは、シー・オウク。

このエッセンスは、肉体的な原因がなく、感情的なブロックによって感情が阻まれているようなときに助けになります。女性としての自分への自信や母親になる自信がない場合や、妊娠や子育てに自信がない場合などに使えます。卵巣の機能が不安定で生理不順になっているときにも使えます。

不妊の場合は、1ヵ月続けたら2週間休んで、また1ヵ月摂るのがよいそうです。これを6ヵ月続けても妊娠しない場合は、フランネル・フラワーとのコンビネーションで摂るのがよいのだとか。

PMSにも使えるそうですが、面白いのは、グラス一杯の水にシー・オウクのエッセンスを2滴垂らして飲むことで、身体が水分を吸収しやすくなるそうです。

身体面の不調にこうして補助的にエネルギー的に働きかけることができるのも、ブッシュフラワーエッセンスの特徴です。

こころ, フラワーエッセンス, 人間関係

最近読んだ本に、関心をもつということには2種類あると書かれていました。相手の気持ちや考え、どういった人間であるかなど、相手の内面そのものに関心を寄せるということ。もうひとつは、相手の気持ちや考えなどが、自分自身にどう影響してくるかということに対する関心です。

たとえば前者は、親であれば、子どもがどういったことを常日頃考え、感じているのかに関心をもつということです。ひとりの人間として理解しようとして、この子はどういう子なんだろうという興味をもつということですね。

それに対して後者は、この子は全然勉強しないけれど、進路についてきちんと考えているんだろうか、というように、一見関心を寄せているように思えるけれど、その裏には、早く独り立ちしてほしい(そうすれば手が離れるから自分のことにエネルギーが注げる)という想いや世間体を気にする気持ちなどがあって、関心があるのは実は相手そのものではなく、相手の行動によって自分自身が今後どうなるのかということ。

この関心の違いはカップルについてもよく見られます。よく受けるご相談に、長い間付き合っている彼がなかなか結婚してくれないので、別れようか迷っているというものがあります。

これも、相手を一人の人間として理解しようという想いがあれば、相手が何を考えているのか、まず話をして理解しようとするのではないかと思います。もしそれをせずに、別れようか迷っているのであれば、すでに相手そのものよりも自分が今後どうなるのかということの方が関心が強いということなのかも。

そこにはもう愛はないようにも思えますが、そもそも本当に相手そのものに関心を寄せたことがあったかどうか。独りだと寂しいから、周りがどんどん結婚しているから、という動機から婚活をする人も少なくありません。きっかけは何であれ、目の前に現れた相手を理解しようとしてきたか。それを振り返ってみて、一人の人間として相手に新たに関心をもてるのであれば、関係は再び息を吹き返すかもしれません。

相手に対して冷めてしまった関心を呼び起こすにはオーストラリアン・ブッシュフラワーエッセンスのブッシュ・ガーデニアもお勧めですよ。

新月のメッセージ

今日は新月。12星座の始まりの牡羊座での新しいサイクルの始まり。やりたいなと思っていたことを始めるにはうってつけです。何も始める気にならない、というときは、せめて重い腰を上げて春の陽気の中を散歩してみましょう。

今日のトートタロットの一枚は「ディスクの8」。

物事にじっくりと取り組むこと。ものづくりであれ、技術であれ、人間関係であれ、熟成するまでには時間がかかります。毎日コツコツと、大切に育むことが必要。日々コツコツというのは、下手をすると新鮮味がなくなり、退屈にも感じます。太陽が沈んではまた昇るように、昨日とは違う、新しい気持ちで取り組んでみましょう。

物事を熟成させるには忍耐が必要です。忍耐力がなく、物事をさっさと進めたがる人にピッタリなのが、オーストラリアン・ブッシュフラワーエッセンスのブラック・アイド・スーザン。

このエッセンスは、先を急ぎがちでイライラしやすい人がスピードを落として内面に目を向けられるようにしてくれます。頭の回転が速い人は、物事が思うように進まないとストレスが溜まりがちですが、事がスムーズにいかないこともよくあります。年単位、10年単位でできあがる物事に取り組むには忍耐が必要。そんなときにはブラック・アイド・スーザンのエッセンスを摂って、スローダウンしてみるのも一つの手ですよ。

こころ, 人間関係

最近知って結構ビックリしたのは、ここのところ女性の自殺者が増えていて、その中でも同居人のいる女性の自殺が急増しているということです。コロナ禍で、家族が家にいる時間が増えたりして、家事を手伝ってもらえるどころか、かえって負担が増えていることもあるのでしょう。これまでだったら合間を見つけてしていた息抜きも、思うようにできないのかもしれません。

そういえば、既婚女性より独身女性の方が長生きするというデータもあるようですね。「おひとりさま」より、傍目には幸せそうなのに、なぜでしょう。

実はその手のご相談はよくあります。パートナーの気の利かなさや何もしてくれないことにストレスがつのり、「もう限界!」となってしまうのです。

そういう人たちの話をよく聞いてみると、とても機転の利く人が多く、相手に頼むより自分でやってしまった方が早いとか、相手のやり方ではとても任せられないと思って、結局自分でやるんだけれども、それが当たり前になってしまうと面白くなく、やがて我慢の限界が来る、という感じのようです。「こっちから言わなくても察してほしい」というのが正直なところ。相手は、何も言われないので、不満に思われているなんて気づいてもいないことがほとんど。

察してほしい気持ちはとてもわかるのですが、残念ながら、それが間違いのもと。どんなに近しい人間でも、愛し合った仲であっても、他人は他人。家族であっても人格は別です。それに、「機転が利く」というのは一種の才能であって、誰でもできるわけではありません。

でもきっと、機転が利くように見える人でも、揉まれて揉まれて、機転が利くようになったのかもしれないですよね。だから、周りの人間にもそうなってほしかったら、時間をかけて育ってもらうしかないのです。

そのためには、察してもらうことは期待せず、面倒でもいちいち言葉にすること。具体的に何をしてほしいのか、何をしてくれたら嬉しいのかを、できるだけ冷静に、怒りを交えずに伝えることです。ケンカしたいのなら話は別ですが、相手に動いてもらいたかったら、どう伝えるかは注意すべきところ。反語はやめましょう。「なんで何にもやってくれないのよ⁉」とか「ボケっとしてないで手伝ってくれない⁉」では、相手は進んで手伝おうという気にはならないと思います。

それよりも、具体的に何をどうしてほしいのかを言いましょう。たとえ面倒でも。 自分では当たり前に思えることでも、相手は具体的なやり方がわかっていないこともあり得ます。それで、やってくれたら、自分がこれだけやってるんだからそのくらい当然だと思っても、あえて「ありがとう」と言うことで、相手のやる気は増えます。逆に、ダメ出しをしてしまうと、相手は二度とやりたくないと思うかもしれないので、完璧主義はやめて、多少のヌケは大目に見ることです。

でもそんなこと、今までも試してみたけれど、結局ダメだったから全部自分がやっているんじゃない、と思うかもしれません。大切なのは、全部引き受けることをがんばるんじゃなくて、面倒だから全部自分でやってしまおうとする衝動を抑えて、やらないこと。ついついやってしまいたくなっても、グッとこらえる。相手は、自分がやらなくても結局やってもらえると思っているからやらないわけで、やってもらえなくて困るのであれば、動くしかありません。機転が利く、面倒見がよい、というのは美徳ですが、その美徳が自分の首を絞めていることもあるのです。

特に日本では、気の付く女性というのは高く評価されるので、そうなりがちですが、言葉にしなければ相手に伝わらないというのが本当のところです。ブチっと切れる前に、相手に求めることを丁寧に言葉にしていきましょう。

ところで、来月に2冊目の翻訳書が出ます。アスペルガー症候群をもつ人とのパートナーシップの本で、特殊な感じに思えますが、内容の7割くらいは通常のパートナーシップにも通じるものです。上に挙げたような問題を解決する具体的なワークが満載です。相手とのコミュニケーションが上手くいっていないと悩んでいる方はぜひ一読を。