緑内障とビタミンCとワラタ①

からだ, 分子栄養学

 

ここ最近、緑内障について耳にすることが続きました。緑内障を患われている方のお話を聞いたり、テレビで情報を聞いたり。タイムリーなことに、分子栄養学の講座でも緑内障と栄養についての眼科医のお話を聞くことができました。

緑内障は、眼圧の上昇や視神経の脆弱性などによって、視神経が損傷して視野が狭くなる病気です。実は意外に多く、40歳以上では20人に1人に見られるそうです。そのうち、治療を受けている人は20%程度とのこと。単なる老眼と思い込んで治療が遅れることもよくあるのだとか。

眼圧が高くなると、視神経を支えている乳頭篩状板(にゅうとうしじょうばん)が圧迫されて変形します。また、眼圧が高くなくても、繊維柱帯が目詰まりを起こして緑内障が起こることがあります。実際、正常眼圧緑内障はとても多いそうです。

で、眼科医の方のお話で興味深かったのは、そうした乳頭篩状板の変形や繊維柱帯の目詰まりは、酸化ストレスを長期にわたって受けると起こりやすいということです。酸化ストレスとは、活性酸素が過剰に発生して、身体にそなわっている抗酸化の仕組みでは解消できないほどになった状態のことを指します。原因は、紫外線、喫煙、環境汚染、炎症、感染症、加齢、食生活の偏り、アルコール過剰摂取、運動しすぎなどに加えて、ストレスそのものも原因になります。

緑内障の患者さんでは、抗酸化物質であるビタミンCやグルタチオンが低下しているというデータがあるそうで、大切なのは抗酸化対策ということになります。抗酸化といえば、ビタミンACEですよね。ビタミンA、ビタミンC、ビタミンEです。これらのビタミンは、余分な酸素をもらって自らが酸化することで、抗酸化作用を発揮するのですが、たとえば、CoQ10という物質は、酸化したビタミンEを、酸化していない状態のビタミンEに戻してくれます。つまり、リサイクルできるわけですね。CoQ10は、イワシやサバなどの青魚のほか、牛肉、豚肉、レバー、ブロッコリー、ピーナッツなどに多く含まれます。

グルタチオンは、体内で作られるのですが、それにはほかの栄養素もしっかり摂ることが必要。ブロッコリースプラウトはグルタチオンを増加させて酸化ストレスを減らすのにいいそうです。ただ、遺伝子変異などが原因で、作られにくいことも多いので、サプリメントで摂ってしまうという手もあります。私はSource Naturals製のものを使っています。

あとは、抗酸化サプリとして、「サンテ グラジェノックス」(松樹皮エキスとビルベリーエキス入り)、「オプティエイドGL」(ヘスペリジン、クロセチン、インディアンデーツ、ビタミンC)も紹介されていました。

交感神経が優位になると眼圧が上昇するそうで、過剰なカフェインやエナジードリンクの摂取も多少なりとも影響するようなので要注意。

私はもともと軽い遠視なのですが、遠視だと緑内障になりやすいらしいのです。そういえば、もう何年も前に眼科で一度、緑内障になりかかっているから注意が必要と言われたことがありました。そのしばらく後に、そのこととは関係なく分子栄養学を学び始めたのですが、栄養状態が良くなったせいか、今では全然問題ないと言われています。やっぱり栄養って大事なのだわ。

ところで、タイトルのワラタって何?っと思ったかもしれませんが、フラワーエッセンスの話です。ここまで栄養のことを書いたら、ずいぶん長くなってしまったので、緑内障と心理面について、続きはまた今度。