牧野記念庭園へ行ってきました
先日、練馬にある牧野記念庭園に行ってきました。牧野富太郎の居住跡を整備した庭園です。以前から一度行ってみたいと思っていたのだけれど、腰の重い人間なのでなかなか行かなかったのです。でも、『ボタニカ』を読んでから、私の中で牧野富太郎ブームになってしまい、ちょうど植物画展もやっているので、この機会に行ってみることにしました。
庭園は、冬なので木々も葉が落ちてしまっていて、ほとんど見どころがありませんでしたが、暖かくなったら見応えがあるでしょうね。どの木にも名札が下げられているので、これまで実物を見たことがない(目にしたことはあったのかもしれないけれど)木もたくさんありました。
アブラチャン(油瀝青)がありました。果実だけでなく全体的に油っぽくて、昔はこの木から油をとって灯油として使われたりしたのだそう。
橋爪雅彦さんの植物画の企画展をやっていました。メディカルハーブ協会の会報で連載をされている方です。植物画もとてもきれいでした。ランもいっぱい種類があるんですね。
常設展示も面白かったです。牧野博士のほぼ等身大だという写真のパネルがありましたが、身長160cmに満たない私とそんない変わりませんでした。写真で見ると大柄なような印象を受けていたのですが、意外と小柄だったのでしょうか。
これは銅乱というもので、植物採集のときにはこれを首から下げて、この中に植物を入れていたのだとか。
面白かったのがこれ。印鑑がいくつもあって、その中の一つです。「の」が巻いているから、「巻きの」で「牧野」なんだそう(笑)。
原画ではありませんが、植物画もありました。やはり上手いですね。
牧野博士が詠んだ歌がありました。
「何時までも 生きて仕事にいそしまん また生まれ来ぬ 此の世なりせば」
こんな心境で、病床につく93歳まで研究に打ち込んでいたんですね。
そんな晩年の写真。まさに、植物の精。
高知の植物園にもぜひ行ってみたい!
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