ホロスコープに示されている「伸びしろ」

占星術

西洋占星術のホロスコープにはアスペクトというものがあります。天体同士が意味のある角度を取っていることです。60度、90度などのソフトアスペクトを良いものと解釈し、90度や180度などのハードアスペクトを悪いものと解釈する場合もあうようですが、必ずしもそう言えるわけではありません。

たとえば、心理占星術ではハードアスペクトは成長のための緊張と考えます。ソフトアスペクトばかりでは、人生はスムーズにいくかもしれませんが、ただ安穏とした日々に満足してしまいがち。

ハードアスペクトの多い出生図なんて、嫌だと思うかもしれないけれど、ある意味、磨けば光る原石のようなもの。苦難を上手く乗り越えれば、人の痛みもわかり、器が広がって人間的にも深みが出ます。のほほんと生きてきたお坊ちゃま育ちより、波瀾万丈の人生を生きてきた人の話を聴く方が面白い。

「万事塞翁が馬」のように、人生、何が幸いするか、ずいぶん後になってみないとわからないことだってあります。一見、不幸に見えたことが、後から振り返ってみると実は幸いしていた、なんてことも。

結局は、自分次第なのだと思います。転ぶことはあるかもしれないけれど、そこから何を学ぶか。一見悪いと思われる時期にどう過ごすかが肝心。

だから、ホロスコープに示されているハードアスペクトは、ポテンシャルの高さ、「伸びしろ」を示していると捉えた方が、クリエイティブな人生を送れますよ。何が幸せかを決めるのは、ほかでもない自分自身なのだから。