木星と天王星のコンジャンクションで問われるもの

占星術

21日に木星と天王星が牡牛座21度でコンジャンクションになります。これは約13~14年に1回起こるイベントです。

天王星は改革・革新・独立・自由・解放・突然の変化などを表し、木星は拡大・発展・哲学・思想・幸運などを表します。お金・食・五感などを司る牡牛座でこの2つの天体がコンジャンクション(0度)となるため、これらの分野で飛躍的な変化が起こるかもしれません。木星・天王星は火星とセクスタイル(60度)といういい角度をとっているので、勢いに拍車がかかりそうです。

また、天王星が司る水瓶座には破壊と再生の星、冥王星が入っていて、一度山羊座に戻りますが、11月には完全に水瓶座入りするので、そうした変化が一時的なものではなく、定着していくことが考えられます。天王星と木星のコンジャンクションを革新的な技術の発展ととらえると、去年くらいから大きく注目され始め、身近になってきたAI技術が爆発的に広まっていくことが予想されます。特に、牡牛座的な画像や音楽などの分野で一般化していくのかもしれません。(ちなみに、この画像もAIで作ってみました。)

今回のコンジャンクションは不動宮で起こるため、牡牛座だけではなく、獅子座・蠍座・水瓶座の21度付近に天体がある人は、大きな影響を受けます。不動の星座に対して変化を促すのだから、影響を受ける側は、変化はイヤだ、変わりたくない、と思うかもしれません。でも、逆を言えば、なかなか動きたくない人にとっては、変化のチャンス。コンフォートゾーンから脱け出すいい機会ととらえることもできます。

そして、自立・独立のチャンスでもあるかもしれません。脱け出せなかった依存的な関係から脱け出すきっかけが訪れることもあるでしょう。そういえば先日、サウスノードが牡牛座の21度という方がいましたが、職場の環境が悪く、なかなか辞められずにいるのだけれど、状況が変わってきて、ちょうど21日あたりで脱け出せそうな感じ、とのことでした。

サビアンシンボルでは牡牛座22度になりますが、「荒れて波立つ水の上を飛ぶ白い鳩」です。このサビアンのキーワードとして、デイン・ルディアは「Freedom of understanding; strength based on the possession of real mission. Transcendent activity. Self-extrication(理解の自由;真の使命を持つことに基づく強さ。超越的な活動。自己解放)」を挙げています。物事の解釈というのは自由にできるわけです。理解の仕方を変えて、とらわれていたものから自己を救い出すということですね。それが「荒れて波立つ水」から飛び立つということでしょうか。俯瞰すればいろんなことが見えてきます。そこで真の使命を理解し、白い鳩として、損得勘定なしの世俗を越えた活動ができるわけです。この度数で木星と天王星がコンジャンクションになるので、その意味合いはさらに強調されます。世の中の常識にとらわれずに自分はどのように考え、どう行動していくか。このコンジャンクションでは、それを問われるのかもしれません。