からだ, ハーブ

以前にも少しお伝えしましたが、精油を使った感染対策についてまとめてみました。

感染対策に使える精油はいろいろありますが、手に入りやすいものには次のような精油があります。

① ティートリー
抗ウイルス作用や免疫賦活作用があります。テルピネン-4-オールという成分が、白血球の分化を誘導し、マクロファージの増殖を促進します。

②  ユーカリ
1,8-シネオールという成分に、 抗ウイルス作用や繊毛運動の亢進による去痰作用があります。

③ 青森ヒバ
ヒノキチオール(β-ツヤプリシン)という成分が、分泌型IgA抗体の産生を促進して、上気道に働きかけます。これは、吸入によって効果が出るので、経皮吸収では効果がないようです。芳香浴だけじゃなく、マスクにスプレーしたりするのもいいですね。

「ヒノキチオール」という名前からすると、ヒノキにたくさん入っているような感じを受けますが、実際にはヒノキにはあまり含まれていないそうです。

IgAはストレスや疲労によって減少するそうなので、スッキリした香りの青森ヒバはストレス解消にもなるのでおススメです。

しばらくはこの状況が続きそうですので、日常生活でさまざまな工夫をして、上手く乗り切りましょう。

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毎日のようにコロナ感染者数増加が報道されて、不安に思っている人も少なくないでしょう。ワクチンが摂取できるようになったとしても、ウイルスが変異すれば効かなくなる可能性もあります。結局は、ウイルスと闘える身体を作るのがいちばんの予防策ではないかと思うのです。それに、この冬はうっかり風邪も引けませんしね。

以前にも何度が書きましたが、改めて、分子栄養学の観点による感染対策を簡単にまとめてみました。

まずは、入り口のところで対処したいものです。そのためには、上気道の粘膜はムチンという粘液でしっかり覆われていることが大切。ムチンはタンパク質でできています。

また、粘液層に分泌されるIgAをはじめとする免疫グロブリンもタンパク質でできているので、タンパク質不足だと抗体が作られにくくなります。ビタミンAや亜鉛、グルタミンも粘膜に重要です。

ビタミンDも抗菌タンパクに必要な栄養素。ビタミンDは免疫過剰を抑えてくれる制御性T細胞を誘導するとも言われています。血中ビタミンD濃度が低い人は、コロナに感染した場合に重症化しやすいという論文も、今ではだいぶ増えています。

ビタミンAもビタミンDも脂溶性ビタミンなので、脂質の吸収に必要な胆汁酸が不足していると、吸収されにくくなります。胆汁酸の原料であるコレステロールの値が低い場合は、ミセル化したサプリメントを摂ったりするといいでしょう。

ビタミンCは免疫細胞を刺激して、感染部位に集結するのを助けるそうです。白血球の遊走性が増すということのようです。風邪を引いたかなと思ったら、ビタミンCのサプリメント1000mgを1時間おきに摂ると、だいぶ楽になります。

冬はボーンブロスや牡蠣鍋に緑黄色野菜をたっぷり入れて食べるとこうした栄養素がまとめて摂れるのでおススメです。私は栄養療法を始めて、この4年、風邪らしい風邪を引いたことがありません。栄養状態をできるだけ万全にして、この冬を乗り越えましょう。ボーンブロスのスープはお肌の調子もよくなりますよ(*^_^*)。

からだ

またコロナ感染者増加ということで、騒がしくなってきましたね。今年はヘタに風邪も引けないので、体調には十分気をつけたいところ。

これまでも何度か対策をお伝えしてきました。

ビタミンDについては、先日NHKで放送していた『新型コロナ 全論文解読』という、AIが新型コロナに関する20万本の論文を解析した結果についての番組でも、上位にのぼっていました。それほど、今ではエビデンスも得られつつあるんですね。イギリスではなんと、一部の高齢者に対して無料でビタミンDのサプリメントを配布するのだとか(こちらの記事参照)。日照不足になる冬は、サプリで摂取するのが確実です。

さて、今回は、鼻うがいについて。

外から帰ってきて喉をうがいするなら、鼻もうがいしたいところです。最近は、サイナス・リンスなどの鼻うがい用の製品やヨガのネティ・ポットなどもネットで簡単に手に入ります。でも、あんまりお金をかけたくない、という場合は、「吸い飲み」を使うのがおススメ。100均でも売っているそうです。

人肌くらいのぬるま湯に0.9%の塩を入れるだけ。これより濃くても薄くても、鼻がツーンとするのでご注意。きっちり計らなくても、何度かやっているうちに、加減がわかってきます。

流し台に前かがみの姿勢で顔を傾けて、片方の鼻から食塩水を吸い込みます。反対側の鼻から上手く出ないときは、口から出しましょう。

私はコロナ流行以前から、この鼻うがいをやっています。アレルギー性鼻炎にもいいし、慢性上咽頭炎にもいいのだとか。慢性上咽頭炎のある人は意外に多いらしく(本人が気づいていない場合も)、自律神経の乱れにもつながりますし、慢性炎症があるとその火消しに栄養がかなり消費されてしまいます。

この機会に、お手軽に鼻うがいをしてみませんか。

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涼しくなって、チョコレートがベタつかない季節になりました。チョコは私も大好きで以前はよく食べていました。高カカオのものはポリフェノールがたくさん含まれていて、身体にいいとも言われていますよね。でも、ポリフェノールだけに注目すれば確かに身体にいいかもしれないけれど、食べ過ぎはやっぱり良くないのです。

砂糖が入っているから?それもあるけれど、問題は銅の過剰摂取になること。

カカオ豆には銅が豊富に含まれていて、チョコレートやココアに加工された後も多く残るそうです。

銅は身体には欠かせないミネラル。ヘモグロビンの合成を補助して造血を助けたり、抗酸化にも関わっています。

ところが、やっぱり、過ぎたるは猶及ばざるが如し。過剰になると問題も起こってきます。

神経伝達物質のドーパミンからノルアドレナリンに変換されるときに、銅が必要ですが、銅が過剰だと、その変換が促進されやすくなって、ノルアドレナリンが増えすぎてしまいます。ノルアドレナリンは、新しい知識を長期記憶として貯蔵するときなどに必要です。でも、これもやはり過剰だと、脳の扁桃体が過活動になって、不安が高まったりパニック状態になったりします。

ノルアドレナリンはアドレナリンに変換されるので、すんなり変換されればアドレナリン過剰になって、イライラしたり攻撃的になったりします。アドレナリンに変換されないと不安が強く、メソメソしがちに。

銅は亜鉛とブラザーイオンと言われていて、1対1が理想的なのですが、片方が増えると片方が減ります。つまり、銅過剰は亜鉛不足につながるのです。亜鉛も大切なミネラルで、酵素反応を促したり、生殖機能を高めたりしますし、免疫にも欠かせません。

ところが、現代の食生活ではただでさえ亜鉛が不足しがち。チョコを食べ過ぎれば、亜鉛不足はさらに深刻になります。

また、銅を運ぶセルロプラスミンというタンパク質は、エストロゲンが過剰になると増加します。なので、妊娠中のチョコはさらに銅過剰を悪化させます。妊娠中に情緒不安定になりやすいのは銅過剰が一因なのですね。

でもそもそも、無性にチョコレートが食べたくなるのはなぜなんでしょう?

考えられる原因のひとつは、低血糖。だるく、やる気が出ないので、血糖値を上げようとして糖分を欲します。また同時に、チョコに含まれるテオブロミンというカフェインに似た成分を摂ることで、動くためにしゃっきりしたいのです。特に、寝起きにチョコを食べたくなるような場合は夜間低血糖を起こしているかも。

そして、低血糖の背後には、副腎疲労が隠れているかもしれません。朝がつらいのはそのせいかも。

子どもにイライラしてつい怒鳴ってしまうのも、先のことが不安で仕方がないのも、自分が未熟だからでも、心配性だからでもないかもしれませんよ。まずは、チョコレートを食べ過ぎていないか振り返ってみましょう。

からだ, 分子栄養学

少し前にも更年期症状についてのお話をしました。私も年齢的には該当するので、周りから更年期についての悩みを聞くことも多々あります。ここのところよく耳にしたのが、コレステロール値が高いということ。

コレステロールは各種ホルモンの材料。女性は閉経になると、卵巣でエストロゲンが作られなくなるので、材料が余ってきます。なので、コレステロール値が上昇するのはいたしかたのないこと。分子栄養学では、そうした場合のコレステロール値の上昇はさして問題ではなく、むしろ低い方が問題と見ます。ほかのホルモンや胆汁酸の材料が少なくなるからです。

コレステロール値上昇を嘆いていた女性たちも、更年期だから仕方ないのかなと思っていたのですが、気になったのは、脂質異常症とは無関係そうな身体の細さ。コレステロールが上がるのを気にして食事制限などしたら、ますます細くなってしまうのでは、と心配になりました。

もしやこれが原因では、と思ったのは、分子栄養学の勉強をしていたときのこと。コレステロール値が高くて中性脂肪の値が低い場合、甲状腺機能が低下している可能性があるとのことでした。これは、必ずしも痩せてる人に限らず、低中性脂肪でもぽっちゃり、ということはあるそうです。

通常、甲状腺機能を見るにはTSH(甲状腺刺激ホルモン)やT4(サイロキシン)・T3(トリヨードサイロニン)という甲状腺ホルモンの値を見ますが、TSHやT4が正常で、FT3の値だけが低下するLow T3症候群というものがあるそうです。この場合、LDLコレステロールが上昇してHDLコレステロールが低下するのだとか。

このLow T3症候群、極端なダイエットや糖質制限、拒食症などで、起こることがよくあるそうです。カロリー不足や栄養不足でエネルギーが作られないと、身体が省エネモードに入り、甲状腺機能が低下します。作られる甲状腺ホルモンが少なくなれば、コレステロールはその分余ってきます。症状としては、だるさ、肌荒れ、むくみ、抜け毛、便秘、低体温、低血圧などで、うつや更年期症状とも一部似ています。過度のストレスも原因になるそうで、副腎疲労とも関連してきます。

ハーブではアシュワガンダやロディオラがいいそうです。

TSHやT4の値が正常なので、通常のクリニックでは問題なしとされてしまいます。気になる方は、分子栄養学クリニックを受診することをお勧めします。

からだ, 分子栄養学

女性は40代半ばを過ぎると更年期症状が気になってきます。私の周りにも「更年期かも…」と言っている人は何人もいるのですが、果たしてそれは本当に更年期症状でしょうか。だるさや鬱っぽさを「更年期だから仕方ないよね」とあきらめて我慢していても、実はほかの問題だということもあり得るのです。

うつや自律神経失調や慢性疲労も似たような症状が出ますが、それらも含めて、副腎疲労ということも考えられます。

副腎疲労とは、日本ではまだあまり知られていませんが、めずらしいものではなく、多くのストレスにさらされる現代社会では実際にはとても多いと言われています。

過剰なストレスや体内の慢性炎症などによって、副腎から抗ストレス・抗炎症ホルモンであるコルチゾールが過剰に分泌され、栄養状態の悪さも手伝って、しまいには副腎が疲れてコルチゾールを分泌できなくなってしまいます。これが副腎疲労で、うつっぽい、朝起きられない、いつも疲れている、イライラしやすい、甘いものやしょっぱいものをやたらと食べたくなるなど、一部、うつ病や更年期障害と似たような症状が出ます。

副腎疲労はアメリカではよく知られていて、更年期症状がひどい場合にはまず副腎疲労を疑うそうです。副腎ではコルチゾール以外にもさまざまなホルモンが作られていて、性ホルモンもそのひとつです。エストロゲンやプロゲステロンといった女性ホルモンは主に卵巣で作られますが、副腎でもDHEAという性ホルモンの前駆体が作られています。これがエストロゲンに変換されるので、副腎疲労があると、卵巣が機能しなくなった後にDHEAからエストロゲンを作ることができず、更年期症状がひどくなるそうです。

また、ホルモンはコレステロールから作られますが、性ホルモンよりも血糖値を維持するコルチゾールの方が生命に重要なので、コルチゾールが不足していると性ホルモンを作るのは後回しになります。そのため、若い女性であっても、PMS(月経前症候群)の症状が出やすくなったりします。

がんばり屋さんは副腎疲労になりやすいと言えます。副腎疲労を治すには、食事も含めたライフスタイルそのものの見直しが必要です。無駄なことにエネルギーを費やさないこと。しんどいのに、カフェインで無理やり交感神経を上げて動くようなことはしないことです(カフェインはコルチゾールのリサイクルを妨げます)。

最近はわかりやすい副腎疲労の本も手に入るようになりました。更年期かなと思ったら、まずは副腎疲労を疑ってみてください。

疲れがとれない原因は副腎が9割 (フォレスト2545新書)

疲れがとれない原因は副腎が9割 (フォレスト2545新書)作者:御川安仁

しつこい疲れは副腎疲労が原因だった (祥伝社黄金文庫)

しつこい疲れは副腎疲労が原因だった (祥伝社黄金文庫)作者:本間良子,本間龍介

からだ, ハーブ, 日々の工夫

暑い日が続きますが、マスクをするとさらに暑いですね。

先日、メディカルハーブ協会主催の「免疫とハーブ」というテーマのオンラインシンポジウムがありました。

そのときに、理事長の林先生のお話の中で、感染制御のための精油がいくつか挙げられていました。当然、ユーカリなどの抗ウイルス作用のあるハーブが挙げられていたのですが、その中に青森ヒバもありました。なんと、青森ヒバは抗ウイルス作用があるだけじゃなくて、IgA(免疫グロブリンA)の分泌誘導作用もあるのだとか。調べてみたら、動物実験のレベルですが、確かに論文がありました。

免疫グロブリンにはIgM、IgD、IgG、IgE、IgAの5種類あって、IgAによる免疫応答誘導が起こるのは、経鼻~鼻腔・扁桃・上気道だそうです。つまり、オイルマッサージによる経皮吸収ではあんまり意味がなくて、鼻から吸い込まないといけないわけですね。

青森ヒバに含まれるヒノキチオールという成分がIgAを分泌を誘導するのですが、亜鉛イオンが細胞に流れ込むことを可能にすることによって、RNAウイルスの複製機構を阻止してウイルス増幅を阻害するのだそうです。COVID-19ではまだ研究論文はありませんが、同じくRNAウイルスであるSARSでは有効性が検証されています。ちなみに、ヒノキチオールという名前でも、国産ヒノキにはヒノキチオールは少ししか含まれていませんのでご注意を。

ここでふと思ったのですが、亜鉛イオンが細胞に流れ込んで、ということなので、そもそも亜鉛不足であれば、あまり意味がないのかも。現代人は亜鉛が不足しがちです。免疫グロブリンはタンパク質だから、タンパク不足でもダメ(IgA抗体の材料はグルタミンとビタミンA)。上皮細胞の奥にあるコラーゲンもウイルスの侵入を防ぐのに役立っているそうで、コラーゲンもタンパク質でできていて、つくるにはビタミンCと鉄が必要。結局は、小手先でどんな対策をしようが、栄養状態が整ってないとね、ということなのだなあと。やっぱり栄養状態は大切なのだと、いつものごとく思ってしまうわけです。

ところで、ペストが流行った中世ヨーロッパでは、医師は鳥みたいなマスクをつけていたそうですね。

なんで先がとがっているのかというと、先の部分に薬草などを詰めていたようです。

さすがに現代ではこの格好は…ですが、マスクに青森ヒバの精油のスプレーをするのはよいかなーと思います。万人に受け入れられやすいさわやかな香り。真夏にマスクをする鬱陶しさも軽減。ぜひお試しを。

からだ

もうすぐ人生半世紀を迎えようとしています。けれども、実は、今がいちばん人生で気力も体力もあったりするんです。慢性的な病気を若いころから抱えていたし、今思えばかなりの副腎疲労もあったのではないかと思うので、分子栄養学を学ぶようになって栄養状態がかなり良くなった今では、メンタルも強くなりました。

でも、体力がついたと言うと、「すごいね、じゃあ徹夜なんかもできるんだ」と言われることがたびたびあります。

徹夜はできないですよ、というか、徹夜をしないから、つまり、規則正しい生活をしているから体力がついたというのが本当のところです。けれども、一般的には「体力がある=徹夜ができる」なのでしょうかね。

この歳になると、同世代の人はだいたい、身体がしんどいのを歳のせいだと思っていることが多いですが、話を聞いてみると、ろくなものを食べていなくて栄養状態が悪そう、寝不足、ということが多いようです。

栄養状態の過不足をなくして睡眠を十分に摂り、運動をする、というごく当たり前のことをするだけでも、歳のせいだと思っていた不調はだいぶ良くなりますよ。

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私はだいぶ以前に子宮内膜症を患っていたことがありました。その病巣がなぜか突然消えてしまったことは過去の記事で書いた通りです(こちらを参照)。

MRIでもエコーでも病巣が見当たらないと言われたときには耳を疑いましたが、もちろん嬉しかったと同時に、ちらりと頭をかすめたことがありました。それは、「困った、内膜症を言い訳にできなくなってしまった」というものでした。

では、私は子宮内膜症があることを何の言い訳にしていたんでしょう。当時私は、とある団体でボランティアをやっていました。すべてボランティアで成り立っている団体だったので、人手は少なく、私はかなりの量の仕事を引き受けていました。最初は、皆大変そうだし、ほんのちょっとだけ、という気持ちでしたが、「ちょっと手伝いましょうか?」と言ってみたら、あれもこれもと次々と頼まれ、それ以上頼まれるのはイヤだったので、集まりには顔を出さずにいたのです。

そのときの言い訳が「私には子宮内膜症がある」というもの。実際には、症状はだいぶ治まっていたので、それを口に出したわけではありませんが、自分自身の後ろめたさに対しての言い訳として使っていたのです。だから、病巣が消えたと言われたときに、そんな想いがよぎったのでした。

内膜症は消えたものの、子宮筋腫はいくつかあるということだったので、引き続き、無意識のうちに、それを心のどこかで言い訳にしていました。

それでも、すでに引き受けていた分も、私にはいっぱいいっぱいだったようです。それに気づいたのは、便秘が1ヵ月も続いたとき。どう考えてもおかしい、と病院へ行き、大腸内視鏡検査を受けました。診断は過敏性腸症候群。要は、ストレスです。それでようやく、ボランティアを離れることにしたのです。

「ストレスが原因」というのは、便利な言葉ですが、実はそれだけでは何の解決にもなりません。いったい何がストレスになっていて、どうしてそれがストレスになることを自分は許したのか。私はただ、やりたくない、と言えばよかっただけのことです。今考えると、その頃の私は、自分はダメな人間だから、せめてボランティアで人の役に立たなくては、と思っていたのだと思います。当時はそんなことにはまったく気づかなかった。

そんなふうに、すべてではありませんが、病気の陰には、隠された意図が潜んでいることがあります。何かをやりたくない、家族の愛情が得られる、注目される、やりたいことはあるけれど、失敗するのが怖いから実は挑戦したくない、など。ホリスティックな見方では、肝臓は怒り、腎臓は怖れというように感情と関連づけられることがありますが、抑圧された感情が信号を発している場合もあるかもしれません。

病気という形でそうした心の声に気づくことにならないように、日頃から自分の中の隠れた小さな声にも耳を傾けましょう。

からだ, 分子栄養学, 発達障害

最近、腸活という言葉をよく聞くようになりました。腸ってとっても大切です。脳腸相関という言葉もあって、脳と腸は密接に関連しているそうですが、セロトニンやドーパミンなど、精神の安定に必要な神経伝達物質は腸でつくられます。このご時世で重要な免疫細胞も腸に多く存在します。

腸活といえば、食物繊維、乳酸菌、発酵食品、を摂ることを意識する人が多いと思いますが、やっぱり、足すことだけでなく、不要なものを摂らない、という引き算の発想がここでも必要です。

腸を荒らすものといえば、できるだけ減らしたいのは、乳製品、小麦製品、単糖、人工添加物などです。

乳製品にはカゼイン(バターは例外的に少ないそう)、小麦にはグルテンが含まれていて、どちらも人間の腸では消化されにくく、未消化物として残り、腸の炎症やリーキーガット症候群の原因となります。リーキーガット症候群とは、腸の細胞のつなぎ目が緩くなって、本来、身体に入るべきではないものも通してしまう状態です。脳にもやはり、血液脳関門という関所のようなものがありますが、腸がリーキーガットだと、血液脳関門も緩くなって異物を通しやすくなると言われます。

カゼインとグルテンはそれぞれ、分解過程でカソモルフィンとグリアドーフィンというモルフィネ様物質になりますが、アミノ酸配列がオピオイドに似ているため、脳に入ると、オピオイド受容体に結合し、頭が霧がかったような状態になったり、興奮したりします。記憶力の低下や情緒不安定も招きます。中毒症状も引き起こしますが、どうしても食べずにいられないというのは、そのためです。

腸にはカンジダ菌が常在菌としていますが、カンジダは日和見菌で、数が少なければ大人しくしているものの、数が増えると腸を荒らします。このカンジダが大好きなのが糖質。甘いものがどうしてもやめられないという人は、カンジダが増えている可能性が高いかもしれません。

できるだけ糖質は控えた方がいいのですが、副腎疲労があると、血糖値を上げられずに体調が悪化することになりかねないので、せめて単糖や人工甘味料は避けましょう。

人工添加物も腸内環境を悪化させ、脳にも悪影響を及ぼすので、要注意です。特に、「果糖ブドウ糖液糖」という異性化糖は、いろいろな食品に入っています。グルタミン酸ナトリウムやアスパラギン酸(アスパルテームも)なども興奮物質ですし、身体に良さそうな名前の「酵母エキス」も主にグルタミン酸などです。ちなみに、グルタミン酸はGABAに変換されますが、発達障害者ではGABAに変換されづらいそうなので、やたらと興奮しやすくなる危険があります。脳が落ち着かなくなってストレスフルになれば、腸内環境にも影響します。

これらのものは、すべて避けるのは難しいですけど、せめて、毎日常食するのはやめた方がいいですよね。悪いものを身体に入れないのと同時に、食物繊維、乳酸菌、発酵食品を摂るのがいいですが、小腸内細菌異常増殖(SIBO)があると、食物繊維などを摂ると逆に悪化することがあるので、お腹がやたらと張る(異常増殖した細菌が出すガスによるもの)という人は、まずはやっぱり、引き算から、ですね。