からだ, 栄養療法

少し前に、免疫系の暴走を防ぐにはビタミンDが役立つかもしれないという記事を書きました。コロナ感染を重症化させるのも、サイトカインストームという、免疫系の暴走と関連があるとも言われています。ビタミンDは免疫系の暴走を防ぐ制御性T細胞の働きも高めてくれます。

私はいつも、分子栄養学の講座を受けながら、たまに血液検査を受けて自分で栄養状態をチェックしたりしています。ビタミンDは血中濃度の測れる唯一のビタミンなのですが、今まで一度も測定したことはありませんでした。

最近、アンブロシアという会社が郵送でできるビタミンDの検査を始めたことを知ったので、この機会に受けてみました。ちょうど日照時間の少ない冬が終わって春になったばかりなので、血中ビタミンD濃度は年間の中でもまだ低いだろうと思ったからです(とはいえ、夏でも大して表に出るわけではないので、あまり変わらないかも)。骨粗鬆症も気になるお年頃ですし。

で、検査結果が送られてきました。

最適レベルですね。ひと安心。ビタミンD2とD3の両方の数値が出ていますが、D2はほとんどゼロってことですね。D2は干しシイタケとかキクラゲなどに含まれていて、私はSIBO(小腸内細菌異常増殖症)なるものがあって、キノコ類を食べると腸の調子が悪くなることが多いので、最近は避けています。なので、当然。まあ、D2でもD3でも、機能的にはどちらでも問題ないんだと思います。

D3は、サケなどの魚(日照量の少ない北の地域で捕れる魚の方がビタミンDが多いのだとか)に含まれていますが、毎日食べているわけではないので、これだけ数値がしっかりあるのは、サプリのおかげでしょうね。ビタミンD3のサプリはここ数年、毎日5000IU摂っています。以前は10000IU摂っていたこともあるのだけれど、長期摂取は過剰症も心配なので、半分にしました。長期で摂るとなると、肝臓や腎臓に負担がかかっていないか、血液検査で肝臓・腎臓マーカーを定期的にチェックすることも大切です。私の今回の結果では、もう少しで最適レベルの上限を超えてしまうので、日射しの強くなるこれからの季節は少し減らした方が過剰症の心配がなくていいかも。検査を受けてみると、こういうことがわかるのもいいですね。

私はコレステロールが低いので、ちゃんと吸収できているかも知りたいというのがありました。脂溶性ビタミンであるビタミンDの吸収には胆汁酸が必要だからです。胆汁酸はコレステロールから作られます。でも、胆汁酸サプリを摂って補っているので、どうやら大丈夫そうです。活性化に必要なマグネシウムもにがりや海苔でちゃんと摂っています。

こう考えてみると、現状でビタミンD濃度はまずまずだけれども、サプリを摂っていなかったら相当低かったのかもと思います。現代人は不足していることが多く、欠乏レベルのことも珍しくないそうです。心配な人は、ぜひ一度血中濃度を測ってみるといいですよ。特に、骨粗鬆症の心配がある人は、カルシウムではなく実はビタミンD不足ということもありますから。

からだ

今日はまた寒くなりましたが、ここのところ初夏みたいな日が続いていましたね。暑くて靴下は履いていませんでした。家の中ではスリッパも履かず、裸足でペタペタとフローリングの床を歩くのが気持ち良いほど。

気のせいか、不思議といつもの疲れ目が楽になったよう。考えてみると、目ばかり酷使していて、ほかの感覚器官を使うことが減っていたのかもしれません。

現代の生活では、視覚に頼ることが大半です。バーチャルリアリティですら、バーチャルとはいえ、ほとんどが視覚に依っています。外出自粛になってから、映画館や劇場が閉まっているのでオンラインで映画や歌舞伎を何本も観ましたが、やっぱり実際に観るのとは違うのですよね。映画館や劇場の空気だとか熱気だとか、観客のざわめきだとか、そういったものって味わうことの構成要素なんだなと。

疲れてくるとアロマオイルを焚きたくなるのも、単にアロマの鎮静効果を求めているだけじゃなくて、嗅覚という感覚器官に意識を向けることで、視覚を休ませたいのかもしれません。

地面に裸足で立つのは、身体にたまった電気を放電するアーシング効果もあるそうです。アーシングマットなんていうのもありますね。これからよい季節。裸足になって疲れを取りましょう。

からだ, 栄養療法

この時分、外に出るとみんなマスクをしています。コロナ騒動がなくても、花粉症の人はこの時期にはマスクをしているのでしょう。

花粉症などのアレルギーは、免疫系が働きすぎることによって起こります。免疫力は高ければ高いほどいいというものでもないのだそうです。

最近の新型コロナウイルスでも、重症化するのはサイトカインストームという、免疫の暴走が起こるからだという説もあります。これについては、テレビの報道番組でもちらりと言及されるようになりました。

免疫細胞にはいくつか種類がありますが、この免疫過剰を抑えてくれる制御性T細胞というものもあります。ビタミンDは、この制御性T細胞を誘導すると言われています。

ビタミンDと新型コロナ感染の関連についての臨床試験も各国で細々と始まっているようですね。製薬会社主導の試験ではないので、大々的に結果が発表されるようなことはなさそうですが。

ビタミンDは魚や干しシイタケやキクラゲなどに含まれますが、日光に当たることでも体内で作られます。干しシイタケなどは、最近は機械乾燥しているものが多く、実はあまりビタミンDは含まれていないようなので、魚をあまり食べず、日焼け対策をしっかりしている人は要注意。

現代人はビタミンDがとにかく不足しているそうなので、食品やちょっと日に当たったくらいでは間に合わないだろうと思います。サプリメントで摂ってしまうのが手っ取り早いです。2000IU~5000IUくらい摂るのがいいのですが、ビタミンDは肝臓・腎臓で活性化されるので、肝臓や腎臓が悪い人は注意が必要です。ビタミンDは、血中濃度を測れる唯一のビタミンなので、過剰摂取が心配な人は、栄養療法をやっているクリニックで血中ビタミンD濃度を測定してもらうこともできます(保険が効かないので高いですが)。その場合は、活性型の1.25(OH)2ビタミンDではなく、25(OH)ビタミンDを測定してもらいましょう。(郵送でできる検査キットがアンブロシアで入手できます。)

また、コレステロールが低い人は、胆汁酸が少なく、脂溶性のビタミンDの吸収が悪くなるので、ミセル化したもの(乳化型)を摂るか、「ウルソ」や「OX bile」などで胆汁酸を補うことが必要です。杜仲茶も胆汁酸の分泌を促すそうですね。

ビタミンDの代謝にはマグネシウムも必要です。海藻類もしっかり摂りましょう。にがりを飲み物に数滴垂らすのもお手軽でおススメです。

免疫力は高めるだけじゃなく、調節もしっかり行われるようにするのがカギです。

たまには表に出てしっかり日に当たりましょう。

からだ, ハーブ

ちょっと前に仕込んだハーブのチンキ剤ができました。免疫力を高めてくれるエキナセアとトゥルシー(ホーリーバジル)です。

エキナセアのチンキ剤は、毎年冬になる前に仕込んで、風邪の予防に摂っています。今年の冬の分はもうとっくになくなってしまったのだけれど、こんなご時世なので、また作りました。

作り方は簡単です。煮沸したビンにエキナセアの乾燥ハーブ4gを入れて、ホワイトリカーかウォッカを100mL入れるだけ。ビンは冷暗所に2週間から4週間置いておきます。長く浸けるほどいいというわけでもなく、4週間以上は置かないほうがいいそうです。4週間経ったら、濾してください。コーヒーフィルターを使うと棄てるのも楽です。

私は冬のあいだ、このチンキ剤を朝晩ティースプーン1杯、白湯に入れて飲みます。そのせいか(栄養療法で栄養状態が良くなったせいもあるけれど)、この3年、風邪らしい風邪を引いていません。

このチンキ剤の摂取期間は、ドイツでは8週間以内と規定されているそうです。エキナセアはキク科の植物なので、ブタクサなどのキク科アレルギーがある人は、花粉が入っている場合はアレルギーを起こすかもしれないので、要注意。また、自己免疫疾患のある人も、様子を見ながら摂った方がいいかもしれません。『メディカルハーブ安全性ハンドブック』によると、免疫が上がりすぎると自己免疫疾患が悪化するのではないかというのは理論上のことで、実際に関連性を裏付けるデータがあるわけではないそうです。

エキナセアは、ほんの少しスパイシーなので、お茶パックに入れて、スープに入れても美味しいんですよ。

トゥルシーは、アーユルヴェーダで万能薬と言われているハーブ。免疫力も高めてくれるし、アダプトゲンハーブ(ストレスへの抵抗力を高めてくれるハーブ)でもあるので、あまり外に出られなくてストレスが溜まっている場合にもピッタリ。

チンキ剤の方が断然、薬効はあるのですが、お茶としても美味しいハーブです。最近は日本産のものも手に入って、香りがとてもいいです。チンキ剤にするなら、iherbなどで手に入るインド産のものでも十分。トゥルシーのアロマオイルも癒される香りですよ。そろそろ苗も出回る時期なので、摘みたての生葉のお茶も楽しめますね。

意外と知られていないトゥルシーの効果は、血糖調節作用。なので、糖尿病薬を服用している人は血糖値が下がりすぎることがあるので、医師と相談の上、血糖値を測定しながら様子を見るのがいいでしょう。これは、『メディカルハーブ安全性ハンドブック』にも記載されています。

チンキ剤は一度作れば1年はもつので、便利ですよ。この機会にまとめて作ってみませんか。

からだ, 栄養療法

連日騒がしいコロナウイルスの話題。これまでにも免疫強化対策についてちょこちょこ書いてきましたが、粘膜を強化するにはビタミンAも必要です。

こんな時期ですから、しっかり摂るにはサプリメントで摂るのがいちばん確実なんですが、サプリメントで摂っても吸収されづらい場合があります。

それはどんな場合かというと、コレステロールが低い場合。コレステロールは低ければ低いほどいいと思っている人もいるかもしれませんが、そうではありません。

コレステロールの80%は胆汁酸だそうで、コレステロールが低いと、作られる胆汁酸も少なくなってしまいます。胆汁酸は脂質の吸収には欠かせません。ビタミンAは脂溶性ビタミンなので、ビタミンAも吸収されにくくなってしまうというわけです。ちなみに、脂溶性ビタミンはほかに、D、E、Kがあります。

コレステロールが低すぎて胆汁酸が少ない場合は、「ウルソ」とか「Ox Bile」とか摂るといいのですが、そのほかには、ミセル化(乳化)された液体のビタミンAを摂るという手もあります。胆汁酸は脂質をミセル化することで吸収されやすくするのですが、それを最初からミセル化してある商品がこちら

私はコレステロールが低めなのですが、冬のあいだ、ドライアイに悩まされることがあります。ひどいと、眼が曇ってきて見えにくいので、何度もまばたきをすることも。そんなときは、このミセル化されたビタミンAを摂ると、数十分で眼がすっきりしてくるんですよね。普通のサプリメントより、断然、効きが速い。

コレステロールが低いことの問題点については、ほかにもあるので、またそのうちに書きますね。

からだ, 栄養療法, 発達障害

相変わらずコロナ関連ニュースが連日報道されています。WHOは感染予防にマスク着用は不要だと言っているそうなんですが(こちらを参照)、どういうわけかあんまり報道されていませんね。コロナウイルスそのものよりも、その対策による数々の不都合の方が後々大きな問題になりそうな気がするのだけれど。

それはさておき、引き続き、個人でできる免疫力強化対策です。不安な人は、この際なので、免疫力を上げるいい機会だと思った方がいいと思います。感染症はコロナウイルスだけではないですし。

栄養素ではグルタミンも重要です。免疫細胞のエネルギー源となるのだとか。グルタミンはストレスがあると使われます。また、骨格筋のアミノ酸の約60%を占めます。なので、ストレスの多い人や運動をよくする人は意識してたくさん摂らないと、免疫細胞まで回らなくなってしまいます。

グルタミンは腸の粘膜も修復してくれるし、グルタミン酸とGABAはグルタミンから作られます。ここで注意が必要なのは、発達障害のある人は、鎮静系のGABAよりも興奮系のグルタミン酸に傾きやすいので、あまり過剰にグルタミンを摂ると、落ち着きがなくなったり、寝つきが悪くなったりすることがあります。サプリで大量に摂るようなことは避けた方がいいでしょう。

グルタミンを摂るのにおススメなのはボーンブロス。肉や魚など、骨付き肉を煮込んだスープです。消化しやすいので、あまりガッツリお肉を食べられない人もスープの形なら食べやすいと思います。骨髄が入っているので、貧血にもよし。炊飯器でも簡単にできちゃうので楽ちんです。野菜と一緒に入れてボタンを押すだけ。

冬にはもってこいのボーンブロス。この機会にぜひ免疫力アップを。

からだ, ハーブ

まだまだコロナウイルスの話題が連日トップで報道されますね。

いちばんの対策は免疫力をアップすることだと思うのですが(オーソモレキュラー療法的な考えによるサプリメントを使った対策はこちらを参照)、アロマテラピーでも予防ができます。

コロナウイルスに対しての効果が証明されているものはまだないでしょうけど、抗ウイルス作用のあるアロマオイルはいくつかあります。

値段もお手頃で手に入りやすいものとしては、ティートリーとユーカリでしょう。アロマポットで芳香浴をすれば、家族間の感染の予防になります。エタノールと水と混ぜてスプレーを作って、マスクに吹き付けることもできます。

ユーカリは、いちばんポピュラーなのはユーカリ・グロブルスですが、香りがきつすぎてダメという場合は、ユーカリ・ラディアータを試してみるといいと思います。グロブルスより香りが少しマイルドです。

ティートリーは抗ウイルス作用だけでなく、免疫賦活作用もあるので、ウイルス対策の強い味方です。私はいつも、冬のあいだは、人混みに出かけた日の夜には、ティートリーのバスソルトをお風呂に入れています。大さじ1杯の天然塩にアロマオイルを数滴垂らすだけ。それを浴槽に入れて、よくかき混ぜてください。

予防のためにできることはたくさんあるので、情報に振り回されて不安にならないようにしましょう。

個人的には、楽しみにしていた歌舞伎公演が中止になってガッカリ。菊之助の知盛観たかった…(:_;)。

からだ, ハーブ, 栄養療法

連日、新型コロナウイルスのニュースが流れてきて、不安になっている人も多いかと思います。中国の様子を映像で見ていると、日本もあんな風になったらどうしよう、と恐怖にかられることもあるでしょう。でも、心配しすぎは免疫力を低下させます。

日本では、対策として言われるのはマスクの着用や消毒などがほとんどですが、それでは十分ではないとも言われています。免疫力を高めるにはどうしたらいいのでしょうか。マレーシアでは医師会の会長さんが、免疫力を高めることが重要で、それにはビタミンをはじめとした栄養素が欠かせないと言っているそうです。その記事はこちら

この記事では、医師会会長が「免疫系が強ければ、ウイルスや細菌の感染リスクが低下し、感染した場合でも回復が早い」と言っています。そういえば、日本のメディアで、医師がそう言っているのをあまり聞いたことがありません。免疫力を高めることが重要なのはごくごく当たり前のことだと思うのですが、医師がそれを具体的に言わないのは不思議です。

免疫力を高めるには、心配しすぎないことも大切ですし、睡眠も大切です。そして何よりも大切なのは栄養状態です。

この会長さんは、特にビタミンCが不足すると感染しやすくなると言っています。次に重要なのが、免疫系の生化学反応のサポートに欠かせないビタミンB6、その次が抗酸化作用の強いビタミンE、としています。

もちろん、これだけ摂ればいいってわけではなくて、免疫系がしっかりと働くにはほかのビタミンやミネラルも大切です。粘膜を強化するにはビタミンAが重要。それに、心身をまともに機能させるにはタンパク質もしっかり摂らないといけません。つまり、日頃から栄養状態を整えておくことが大切なのですね。

日本オーソモレキュラー医学会もビタミンCの重要性を訴えています。摂取量の目安として3g、そのほかに、ビタミンD、マグネシウム、亜鉛、セレンを挙げています。記事はこちら

ちなみに私はここ3年ほど風邪らしい風邪を引いていません。引いたかな、と思ってもあっという間に治ってしまいます。ちなみに、インフルエンザも、ワクチンを打ったこともなければかかったこともありません。ビタミンCは普段から毎日3gサプリメントで摂っているし、その他のビタミンやミネラルもサプリメントで補充しています。タンパク質もしっかり摂るようにしています。

あと、免疫力アップにおススメなのがエキナセアというハーブです。私は毎年冬になる前にこのエキナセアのチンキ剤を作って常備。これを毎晩小さじ1杯、白湯に入れて飲んでいます。

作り方は簡単。煮沸したビンにエキナセアの乾燥ハーブ4gを入れ、100mLのウォッカかホワイトリカーを注ぐだけです。これを2週間から4週間そのままにしておくと出来上がり。1年はもちます。4週間より長く浸けると効果が薄れるらしいです。また、チンキ剤を連続的に摂ってもいいのは8週間です。

エキナセアはAmazonなどでも買えますし、サプリメントはiherbで買うとお得です(紹介コードが必要な方は「BBF422」を使ってください)。

新型コロナウイルスはインフルエンザと同じく、濃厚接触で感染するそうですが、寝不足が続いていて、ろくな食事をしていない、そんな状態で接触したら大丈夫でしょうかね?

さまざまな情報に不安にならずに、現実的に対処しましょう。

からだ, こころ, タロット, 栄養療法

先週末は代々木公園でアースガーデンというイベントに参加してタロットリーディングをしてきました。土曜日は天気が悪くて人が少なかったようですが、私が出た日曜日は天気もよくて、たくさんの人が来てくださいました。お越しいただいた方、ありがとうございます。

私がリーディングをさせていただいたのは13人でした。毎回、何かしら似たような傾向がある人が来ることが多いのですが、今回は、癒しフェアのときと同じく、今の仕事は辞めたいのだけれど、やりたいことが見つからないというお悩みが多かったように思います。タロットでみても、転職時期に来てるのかなと思えるのだけれど、ご本人としては特に何もやりたいことはないのだそうです。数秘術やホロスコープで向いている職業をお伝えしても動きそうな感じはしません。

イベントでは短い時間でタロットリーディングのみをやるので、あまり長くお話はできないんですが、そういう人たちは、単にやりたいことが見つからないというよりも、意欲がなくて見つけられないといった印象を受けることもあります。それで思うのは、ひょっとしたら栄養状態が悪くて意欲が低下しているんじゃないかってことです。

栄養状態が悪いなんて、戦後じゃあるまいし、と思うかもしれませんが、新型栄養失調というのは今大きな話題になっています。偏った食事によって栄養素が不足していたり、一見ヘルシーな食事(野菜が多ければヘルシーだと思っている人は多いはず)でもタンパク質不足でセロトニンやドーパミンなどの神経伝達物質が少なくなっている人もいるかもしれません。そうした神経伝達物質を作るには、ビタミンやミネラルも補酵素として欠かせないのです。そうであれば、意欲が低下して、現状もイヤだけれど、新しいことを始めるエネルギーもないのも無理はないように思うのです。

先日観た分子栄養学の講座の動画で、意欲あってバリバリ仕事をこなし、プライベートも充実しているはずなのに幸せ感が薄い、という男性の症例が紹介されていました。血液検査や遺伝子検査から判断すると、セロトニンやGABAが少なくなっていたようで、必要な栄養素を補充したらよくなった、という話でした。

こんな風に、人によって必要な栄養素は違うので、病気ではなくても、栄養素の過不足が「感じ方」にも影響することが少なくありません。もちろん、栄養がすべてではありませんが、決して軽視してはいけないものです。

Naadでは各種検査はできませんが、日頃の生活のヒントになるように、栄養や生活習慣と身体やこころの状態との関連についてもお話しています。気になる方は、ぜひお越しください。

からだ, ハーブ

先日、メディカルハーブの学術フォーラムがあったので、遊びを兼ねて関西に行ってきました。去年東京でもやったセミナーなのだけれど、都合悪くて参加できなかったので、この機会に。

内容はだいぶ高度でしたが、勉強している分子栄養学にも通ずるところがあったので、とても勉強になりました。

私が特に興味があったのは、食品・ハーブと医薬品の相互作用。相互作用についてはメディカルハーブの講座でも多少習うのですが、今回のセミナーではかなり細かい資料が配られました。

ハーブというと、自然のものだから安全だと思っている人も多いと思います。私もまったく知識がなかった頃はそう考えていましたが、勉強を進めるにつれて、結局は化学物質なのだから、薬にもなれば毒にもなるというのがよくわかってきました。実際、自然の植物から単離された物質が基となっている薬剤も多いのですから。アスピリンは合成薬ですが、基になったサリチル酸がセイヨウナツユキソウから単離されたことはよく知られています。

そういうわけで、薬に飲み合わせがあるように、ハーブと医薬品にも気をつけなければならない飲み合わせがあります。よく知られているところでは、グレープフルーツジュースは小腸粘膜の薬物代謝酵素の働きを阻害するため、ニフェジピンなどの降圧薬の作用が強く出すぎるとか、セントジョンズワートは逆に、肝臓の薬物代謝酵素の働きを高めるので一部の薬剤の効果が弱くなってしまうとか。セントジョンズワートは薬物を排出するP-糖タンパク質も誘導します

このセントジョーンズワートとの相互作用がある薬剤というのは、授業では6種類(インジナビル、シクロスポリン、ワルファリン、ジゴキシン、テオフィリン、経口避妊薬)と習ったんですが、今回の講座の資料には、こんなにあるの、ってくらい多くの薬剤名が載っていました。ちょっと鬱っぽいけど、薬を飲むほどではないから、セントジョーンズワートならハーブだから安心で手軽、と思いそうですが、何らかの薬を服用している場合は注意が必要かもしれません。気になる方は、データベースで調べてみるといでしょう。

今回初めて聞いた話でおやっと思ったのは、ローズヒップにはサンチンオキシダーゼ阻害による尿酸産生抑制作用があるということでした。つまりは、痛風にいいのですね。私は尿酸値がだいぶ低いのですが、ローズヒップをやたらと飲んでいる(ビタミンC目的)せいもあるのでしょうかね。尿酸には抗酸化作用もあるそうなので、あまり低いのもよくないのだと思いますが。でも、ローズヒップには抗酸化作用があるので相殺されるかな?これについての論文の抄録がありました(このPDFのいちばん最後)。

あと、面白かったのが、遺伝子多型とハーブ-医薬品相互作用。遺伝子多型というのは、人口の1%以上にみられる遺伝子の変異のことです。分子栄養学を勉強していると代謝酵素に関連する遺伝子多型の話が出てくるので知ってはいましたが、ハーブに関しても研究が進んでいるんですね。セミナーではイチョウ葉とオメプラゾールというプロトンポンプ阻害薬との相互作用について少しお話がありました(論文の抄録はこちら)。遺伝子多型があるかないかで、効果が全然違ってきちゃうそうです。

がんの治療では遺伝子検査で調べて薬剤を選ぶということも始まっていますが、ほかの分野でも早く導入されるといいなと思います。特に、不足しやすい栄養素がわかるといいですよね。生きているうちに一度は(データは変わらないから一度やればいいので)受けてみたいなぁと思う今日この頃です。

関西ではもちろんしっかり遊んでも来ました(^_^)v

朝一の人気のない鞍馬は最高
大阪と言えば、私はこれ